今日は夕方から「惻隠の情」という言葉が頭の中で出たり入ったりしています。その理由はもちろん例の日大のアメフトの反則事件。反則を犯した選手本人の謝罪の会見の様子をラジオで聞いてから、選手本人が不憫で不憫でもやもやが消えません。

もちろん反則をした本人が責められるのは当然で、20歳といえば善悪を自ら判断できてしかるべきだと思います。とはいえ、スポーツの強豪校の中で生きてきたこの選手が指導者の命令に逆らうというのは難しいことだったであろうことも容易に理解できます。

ハタチは大人、でもスポーツ界で純粋培養されてきた選手は、彼だけに限らず精神的には幼い傾向があると思います。ある意味指導者が黒いものでも白いと言えば白いことになってしまいます。

うちの息子も一応スポーツの特待生で大学に入った経緯があるので、今回の事件の背景も理屈抜きで理解できるところがあります。

それにしても20歳の学生にここまでさせてもなお、大学側は自分たちの保身としか取れないコメントしか出していないのにはとても強い憤りを覚えます。日大の上層部には心のある人がいないのでしょうか?本来であれば、仮にこの学生が独断で今回の反則行為をしていたとしても、真の指導者なら自分の首を掛けても教え子を守るために自分が指示したので学生を責めないで欲しいというと思います。

この学生の将来は大変厳しいものとなるのは想像に難くありませんが、できることなら日の当たる道を胸を張って歩いてゆける人生を早く取り戻してほしいと心より願います。