足掛け3泊4日のB王国の旅も何とか最後の夜になりました。明日は午前中機械の様子を見て、特に大きな問題が無ければ昼前には空港に向かう予定。その後は6-7時間のトランジットの時間を一人寂しくつぶして、大阪にはあさっての朝到着します、大阪からさらに家まで5時間、これが難儀で・・・。

案の定で、仕事内容は出発前に聞いていたのと、来てみるのとは大違いで、まあいろいろと問題がありまして。正直かなり精神的に疲れました。こっちも何から何まで分かっているわけではないので、メーカーからエンジニアが来たからといって何でもかんでも言われても困ってしまうわけで・・・それも実質2日半しかないし。

まあ、それにしてもこちらの皆さんは人がいいのが救いですね。人が良いというより、日本人ほどに細かくないというか、大雑把というのが適当かもしれませんが。でも、現場の労働者からマネージャークラスまで、接点のある人たちは全て外国人労働者で、この国の国民とはまったく接触していません。

マネージャーとかちょっとインテリ系はほとんどインド人で、出稼ぎ労働者達の国籍はインドネシア・マレーシア・フィリピン・・・宗教もモスリムは当然として、ヒンドゥーもいればキリスト教徒もいるし。

昼飯は連中が街のカフェ(というか食堂)に連れて行ってくれるので、4-5人で一緒に食べるのですが、肉料理だと誰かが必ず何の肉か確認しているわけです。

誰かが適当に頼んでいるのですが、自分の宗教に関係なければ他の人間の宗教にはお構いなしのようで、インド人がいるのに、牛肉料理ばかり注文していたり・・・まあ面白いといえば面白いのですが、やはり日本人には面倒な世界ですね。

ここからちょっと汚い話になりますのでスルーしていただいて結構です。

ホテルはまあまあ快適なのですが、トイレが危ない・・・危ないといっても危険なわけではなくて、詰まりそうでヤバイという意味でして。日本の水洗トイレは和洋に拘わらず、結構勢いよく流れるのですが、外国に行くと流れの悪いのが多いように思います。

これはアメリカでも事情は似たりよったりで、気をつけないとすぐに詰まっていました。コツとしては完全に流れるまでレバーから手を離さないのが鉄則ですね。それでもいつも最後までひやひやものです。ついでに言えば、東南アジアの場合、紙を使わないところが多いらしく、トイレットペーパーはあっても紙質も悪ければ、1ロールの量が極端に少なくて、すぐになくなってしまいます。その代わり、便器の脇にホースの先に小型のシャワーのようなものがついたものがあって、これと手で洗って最後に水を取るのにだけ紙を使うらしいんですね、どうも。

でもまあ洋式トイレがあるのはまだいいほうで、公衆トイレは日本の和式によく似ているのですが、結構紙の無いところも多く、入ったものの途方にくれたこともありました。それと、例の小型シャワーを使うからだと思うのですが、どこのトイレに行っても床がびしょびしょのところが目立ちます。

今回の仕事場の場合は、洋式トイレがあるにはあるのですが、ここの連中はいったいどういう使い方をしているのかと首をかしげてしまいます。便座は靴で直接乗っているらしくて泥で汚れまくっていて、とても座れる代物ではないし、床は例に漏れずびしょびしょ・・・紙なんぞは当然置いてありません。ついでにいえば石鹸もないし・・・

そういうわけで、ただでさえ腸が弱いというのに、何とか現場でトイレに行かないですむように、正露丸とか大田胃酸で調整しながら日々をやり過ごしています。

まあ、トイレの話を書こうと思ったわけではないのですが、なぜかこっちの話がメインになってしまいました。それでもこういった隠れた苦労が常にあるということで、これから外国に行く人の参考になれば、それはそれでいいかとも思ったりして。