今日は12月7日。1941年、今から68年前の明日に真珠湾攻撃が行われました。

私はどっぷりと戦後生まれなので、真珠湾攻撃というのはメディアを通じてしか知りません。それでも、同年代の日本人よりは、ほんの少しだけ身近に感じている一人かもしれません。

実は1980年代前半に数年アメリカで生活してました。そこで「パールハーバー」をいやでも意識せざるを得なかったのがこの時期だったのです。

11月後半になるとあちこちのテレビでパールハーバー特集やその番組の宣伝が始まります。一人ならまだしも、アメリカ人と一緒にテレビを見ていたりすると、なんとなく居心地が悪くなりました。まして同僚にはなぜか海軍の退役軍人が多かったので余計そうでした。

こっちはルーズベルトが日本の暗号を解読して、全てを知った上で開戦の理由にするために敢えて奇襲を受けた格好にした。とか、原爆や無差別空襲で数え切れない民間人を犠牲にした。などの思いを抱きながらも、一般のアメリカ人にそれを言っても話が噛み合わないので、知らん顔をして画面を見つめていました。

そういうわけでパールハーバー特集の番宣がテレビに現れ始めると、ああ12月になるんだなぁ、などとひとつの風物詩のように感じてました。多分日本にいるアメリカ人も8月初めには同じような感覚なんだろうな、と思います。

ついでにと言えばなんなんですが、最近核持ち込みの日米の密約の話がニュースをにぎわしていますね。これに関しては、今更騒ぐほどの機密でもなく、普通の人ならそんな事は当然あるだろうことくらい分かっていると思うのですが・・・でも世の中には「秘すれば花」ということもあるわけで、何でもかんでも曝け出さなくても良かろうに、と感じています。

で、何を書こうとしていたかというと、その30年近く前に原子力空母が日本に寄港するのに反対する抗議行動がエスカレートし、その様子がアメリカでも連日大きく報道されました。そのニュースを現地で一緒に見ていた、元第7艦隊に所属していた退役軍人の同僚がボソッとひとこと「何をいうとんや、ワシャ日本の基地におるとき核弾頭を付けた魚雷の整備をしとったワイ」←アッ、もちろん英語でのたまわりました。

事の是非をここで論じる事は致しませんが、その当時「そりゃそうだろうな、無いと思う方がおかしいわな」と感じたのははっきり覚えています。

以上、ちょっと30年前にタイムスリップしてしまいました・・・トオイメ・・・。