昨日はトラックで函館を出発し、フェリーに乗り夕方に青森に上陸してから岩手県まで走って平泉に近い宿で1泊、今日は金沢まで移動して先ほど宿に入りました。
今回は函館まで飛行機で行き、別の仕事を兼ねてトラックで移動済みの先発組みと現地で合流し、北海道の仕事が終わったら帰りは私がトラックを運転して戻るといったパターンでした。
当然、津軽海峡を越えて本州に入るため、海峡を渡るフェリーを利用しなければいけないのですが、これが初体験で勝手がゼンゼン分かりませんでした。
函館・青森間のフェリーを運航している会社は2社あり、それぞれ乗り場も異なっているのですが、とりあえずそのひとつに予約をしました。
出航予定時間の1時間前にターミナルに入ったのですが、一体どこに車を入れたらいいのかが分からず、しばらくうろうろしました。係員らしき姿もまったく見えず、聞くに聞けない状態で、まあここで間違いないだろうと思ったところに車を停めて(だって1時間前なのに他にトラックが1台も見えないし、チョイ不安でした)ターミナルビルに入りました。
手続きを終えて、一応みやげ物も買って、と何やかやでそろそろ船内誘導の時間も近づいたのでクルマに戻りました。昼前なので、売店で何か食い物を買おうかと思ったのですが、しょぼいものしか売ってなかったので、船の中で何か食べればいいだろうと安易に考えて手ぶらで乗船しました。ま、これがまず最初の間違いの始まりでしたね。
船内誘導が始まってもトラックが10台居るかいないか、乗用車も10数台という状態で、こんな大きな船を運航して果たして採算が合うのだろうかと、他人事ながら心配してしまいました。
で、船内に入ってとりあえず昼飯にしようかと思ったのですが・・・が、レストランは閉鎖されてるし、売店で売っているのはカップめん数種類と菓子パン少々に駄菓子がちょっと。「ウッソォーー!」と目が点になりましたです、ハイ。だって、4時間近い乗船時間があるのに、当然食べ物や雑誌とかいろいろと売ってると思うじゃないですか、大きな船だし。
しょうがないから昼はカップヌードルを買って食べました。ターミナルのしょぼい弁当がご馳走に思えて、何で買わなかったのかと後悔したのはご想像の通りです。それに、このしょぼい売店、出航して1時間位すると閉めてしまいました。後は自動販売機だけがたよりというトホホな船旅でした。
4時間する事もないので、寝ころがったり、デッキをうろうろしたりして何とか乗り切りました。揺れはそれほどでもないですけど、エンジンの唸りが結構気になってよく寝られませんでした。ついでにいえばちょっとウトウトしたとこで、電話がかかってきて起こされたし・・・
それにしても、たかが津軽海峡、されど津軽海峡で、函館をでしばらくすると陸も見えなくなり、後は一面の海原だけの景色となりました。これがしばらく続き、そのうちに青森側の半島の先が見えてくるのですが、これだけの事でもちょっと感動でした。これが外洋だったら、行けども行けども海しか見えないわけで、考えただけでも気が遠くなりそうでした。
小樽から舞鶴まで1日かけて航海するフェリーに乗るという案もあったのですが、クルマで走るほうが好きなので最終的に却下したのですが、つくづく正解だったと思いました。私的には4時間の船旅でも十分でした。これを24時間近くも、と考えただけで耐えられそうもありません。
とりあえず、津軽海峡をフェリーで渡るときには食べ物や雑誌は忘れずに買ってから乗りましょう。
写真:
1枚目:右側の方の船に乗りました。
2枚目:函館の街の見納めです。
3枚目:海しか見えなくなりました、見えるのは航跡だけ・・・。
4枚目:津軽半島が右側に見えてきました。竜飛岬?
5枚目:例のしょぼい売店。一応ハロウィーンの飾り付けが・・・なんか空しさが増幅されるような。