民主党政権が発足して約1ヶ月。もう1ヶ月というのかまだ1ヶ月といえばいいのか・・・。

なんか事を急ぎ過ぎているというか、いきなりすべてを変えようとするのは無理があるというか、「拙速」という言葉が頭をよぎります。

物事には継続性というものもあるし、そもそも国家というのは巨大な船と一緒で、舵を切ったからといってもスポーツカーのように瞬時には曲がらないものなんで、慎重に事は進めてもらいたいものです。

突然補助金を凍結するもんだから、長年販売不振に苦しんでいる我が社でも補助金を呼び水に売れそうになっていた機械の契約が数件中に浮いてます。これでまた今年の冬もボーナスどころかモチ代も出ないかも・・・えーかげんにせいよ!嫁さんの職場でも似たような事が起きてるそうで、困ったものです。

なんかマニュフェストなんぞというものにしがみついて自縄自縛にならないで欲しいものであります。

子供手当てのために資金を捻出しないといけないといったって、年収に関係なく月に2万も3万も現金支給するなんて、余りに知恵が無さ過ぎ・・・その中のどれだけの金額がパチンコ代に消える事やら。

まあ保育園や学校に掛る諸費用をタダにするとか、間接的な支給のほうが有効だと思うのですが・・・それに本当に金が掛るのは高校以上なんですけど。公立高校の授業料はタダにするといってるらしいけど、子供手当てなんて年間一人30万にもなるのを考えると、なんか割り切れん。

もともと最近の自民党も毒饅頭を食べてしまったせいでおかしな事になっていたので、選挙で負けたのは仕方がないと思うのですが、民主党ももう少しは現実的な政策をするのかと思ったのですが、このままではどんどん景気が後退するようで心配ですね。官僚もすべてが悪でもなく、また敵でもないわけで、政治(まつりごと)を行うための道具としてうまく使う知恵も必要だと思います。

まあ、ナンにせよ民主党が政権を取ったというのは紛れも無い事実で、今の自民党の体たらくを見れば巻き返しも無理でしょうし、後は何とかバランスの取れた政策を実施してくれるのを祈るのみです。


話は変わって、羽田空港を国際線も飛ぶハブ空港にしようという話があるようで。これに関しては正しい考え方であると思います。成田が紆余曲折を経て開港して30年以上、いまだに滑走路はサッカーのワールドカップに合わせて無理やり使えるようにした小型機用のを入れて2本。

かりにも日本国の玄関としての態をなしていません。滑走路に余裕が無いために地方空港と結ぶ国内線が乗り入れできず、東京以外の人は成田に行くためには一旦羽田に行くか、新幹線で東京に出てから大きな荷物を抱えて成田に移動・・・これが如何に時間(東京で1泊とか)と労力の無駄を生んでいることか。

成田空港の歴史を考えると心が痛む事もあるのですが、それと現実の利便性というのは別の話で、我々地方に住む人間としてはローカル便で降りた空港からそのまま国際線に乗れないと意味が無いわけで、今までもなんで羽田から国際線が飛ばないのかが不思議でした。そういう意味では関西空港も不便ですね。

大阪市内からだと電車に乗ればそう変わらないと思うのですが、外から大阪経由となると非常に不便です。まあ、成田よりは国内線の枠があるようですが、どうも使い勝手が悪いらしいようで廃止路線がかなり出ているみたいですね。私の場合中途半端に近いので飛行機では行けないため、関空には車で行きます。おかげで伊丹空港まで2時間で済んでいたのが、渋滞が無くても(でもたいてい混んでる)3時間チョイ掛るようになりました。

羽田が国内線のハブとして機能している以上、これを国際線としてのハブにするというのは必然でしょうし、滑走路が4本というのもハブ空港としては最低限の条件と思います。

それにしても茨城の百里基地に行ったら民間機と共用するための工事がかなり進んでいたんですけど、あんなとこに空港作ってどうするんでしょうか?中途半端に東京にも成田にも近いし・・・多分、神戸空港のようにもてあます事になりそうな気が・・・