硫化水素・・・命は大切です

なんか最近硫化水素による自殺のニュースが毎日のようにマスコミをにぎわしています。生きたくても不治の病で死んでゆく人の多い中、どんな理由にしても自殺だけは是非やめて欲しいと思います。言い古された言葉ですが｢死ぬ勇気があればどんなことでも出来る｣んです。私の中学校の同級生で物故者が７人、その中で３人も自殺しています。残された者もむごいです。

その硫化水素、以前からある｢混ぜるな危険｣の洗剤のことと認識していますが、私は一度事故でこれをくらったことがあります。

私の仕事は食品関係の機械に関係しているため、食品工場への出入も結構あります。食品機械の殺菌・洗浄によく使われるのが｢次亜塩素酸ソーダ｣といい、身近なところでは水泳のプールに使ってある薬品だと思って下さい。これを１００～２００PPMくらいの濃度で使用します。で、ある日なんか工場内の臭いが変だな、と思っていたら｢全員室外に退去｣の指示。よく聞いたら塩素溶液のタンクの濃度が落ちたので塩素を足すつもりが、誤って酸性の薬品を入れてしまっていたため有毒ガスが発生したとのこと。なんでそんな薬品が間違うようなところに保管されていたのかは分かりませんが、とりあえずかなり長い時間その雰囲気の中で仕事をしておりました。

その直後は特にどうってこともなく、空気の入れ替えが終わった工場で再び仕事を再開し、終わらせて帰途につきました。ところが駅で東京に向かう電車を待っている頃から急に涙とくしゃみが止まらなくなり、ついでに鼻水もだらだらと・・・最悪状態で電車を乗り継ぎ、飛行機で帰ったのですが、この状態が飛行機を降りるところまで続きました。都合５時間くらいになります。症状は最近経験した花粉症のようですが、アレよりもかなりきつかったです。

塩素溶液の濃度があまり高くなかったのと間違って入れた薬品の量も多くなかったのでこの程度で済んだのですが、一つ間違うととんでもないことになっているところでした。