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上の写真は恐山、下は富士山です。いずれも去年撮影しました。



身体は大きくても小心者の大あんごう。ウソなんかついたことがないっす・・・ウソです。

エイプリルフールの思い出を一つ。

かれこれ12・3年前のこと。その日私は帰国のため、ロサンゼルス空港におりました。当時、頻繁にアメリカとの間を行き来していたため、ノースウェスト航空のマイレッジの特別会員にしてもらってました。この会員になると、いくら格安エコノミーのチケットでもファーストクラスのカウンターでチェックインできたり、飛行機の外ではファーストクラスに近いサービスが受けられたのです。

そういうわけで、少し早めに空港に着いた私は大きな荷物を早いとこ片付けたいので、誰も並んでないファーストクラスのチェックインカウンターへ行きました。そこには黒人の人の良さそうなおばさんが暇そうに座っていたので、「今日はビジネスクラスにアップグレードするようになってるはずだけど」といいながら恥ずかしげもなく格安エコノミーチケットを差し出しました。

彼女はにっこり笑って「OK」といいながらコンピューターを打ちはじめました・・・しばらくして彼女の顔から笑いが消えて、だんだん真剣な表情になって来たのです。更にしばらくコンピューターと格闘していたのですが、困った顔で「お客様のアップグレードの情報がいくら探しても見つかりません」といいました。

そこでにっこり笑った大あんごう、ひとこと「すまん、エイプリルフールのジョークやねん」とのたまわったのです。内心、本気で怒らせたらまずいかなと思わんでもなかったのですが、私の読みは正しかったようで、このおばさん怒るどころか大喜びで「そのジョークは気に入った」といいました。それから意気投合して、次の客が来るまでしばらく世間話なんぞをしてからターミナルに入りました。

で、飛行機に乗り込んだらこともあろうに私の席にダブルブッキング。心の中で「ラッキー!」と叫びました、だって学生風の若者と、マイレッジ特別会員の私なら、絶対こっちが上のクラスの席に変更してもらえるからです。当然この日はビジネスクラスで帰って来たのはいうまでもありません。

これはあくまで推測ですが、このダブルブッキングは偶然ではないと確信してます。これは絶対チェックインカウンターのおばさんからのジョークへのお返しだと思います。ま、そう思っていた方が楽しいし。
まあ、アメリカ人はこのあたりおおらかですから。