第1部_序章
俺は16歳の12月に一人おばさんが子ども達と暮らす、ロンドンへ移住することになった。
中学生の時には自由奔放な暮らしを謳歌しすぎた俺は、高校は落ちこぼれが通うダメ私立の高校に補欠の補が6つ付きながらも無事(?)入学することができた。のだが停学後の学校の判断で「退学届を書け」という事になり、言われるままに届を提出すると高校は俺を除籍扱いとした。
両親達が俺の将来や世間体を気にして、人生をリセットすべく父の姉が暮らすロンドンへと旅立つ事となった。
第2部 空路ロンドンへ
12月16日成田空港からロンドン・ヒースロー空港にロシアのエアロフロートで向かう。当時はエアロフロートでのロンドンへの空路は片道13万円くらいで片道は行くことができた。
本当かどうかは知らないが、エアロフロートは軍の貨物飛行機を旅客用に改造した飛行機だとかと聞いたことがあった。が、実際は他の会社の飛行機には乗ったことが当時はなかったので話ほど粗悪な飛行機だったのかの判断は難しい・・・。が、機内は終始寒くて毛布がくなられたのだがペラペラ・ゴワゴワの小さな毛布一枚では機内の寒さは塞ぐことは出来なかった。機内食も本来は暖かい状態で出されるべき物だとは思うのだが、当然冷たい。唯一キャビアを初体験しあまりの旨さに感動したのは今でも忘れられない。そうそう機内でのアテンダントに凄い期待をしていたのだがプロのレスラーや陸軍の軍人さんを想像させるガッチリとした体型の方々でした。
本日はここまで。仕事に行ってきます。