美術ブログシリーズは

最近セイレーンをやってましたが

ちょっと脱線して今回は

イタリアロマン主義の画家

フランチェスコ・アイエツの

「接吻」です。






この絵、初めて見たとき私は

ただ単純にドラマチックで

綺麗な絵だなと思って惹かれたんですが

ネットで調べると

いろいろと当時の複雑な事情が

込められていたことがわかりました。




絵ってぱっと見の印象とは

全く異なる意味が込められてるものが

けっこうありますよね。




特に中世など宗教上、表現が厳しかったり

反体制的な絵をダイレクトに描けず

絵に皮肉を込めて

描いたものも多かったりします。




で、こちらの「接吻」ですが

当時イタリアは統一運動の真っ只中で

イタリアとフランスの密かな同盟を

この2人は象徴しているようです。




兵士の着用している軍服の色は赤と緑で

イタリア国旗を意味し

女性の綺麗なブルーのドレスは

フランス国旗を象徴しているようですね。




何も知らずに見ると

人目を忍んで

夜に逢瀬を重ねるカップル。




でも当時の

政治的背景なんかを知ると

単なるカップルにも

裏に意味が込められてるんだなと

少し見る目が変わります。




それが絵の面白いところですね💡




ただ綺麗なだけじゃない

画家の意図を知ることも美術鑑賞する上で

楽しいなと改めて最近思っています😊