『無限の時空』 | 洋風文芸館(旧時計台)”おにょにょの館”

洋風文芸館(旧時計台)”おにょにょの館”

大正時代に金沢市を見下ろす卯辰山の山麓に時計台が建築され、洋風文芸館として今に残っています。文芸館の管理人”おにょにょ”は映画や文学、ときに音楽をこよなく愛する奇妙な生き物です。このブログはその”おにょにょ”が愛する作品達を、備忘録として残したものです。

澄み切った空の際に

紅が差す

天のドームを横切った太陽は

すでに姿を隠した

聞き覚えのある軽やかな声が

携帯電話のスピーカーをふるわせた

5年前に会ったはずなのに

私の脳髄は音に敏感に反応した

5年も10年も

刹那に圧縮された

今そのときは無限の時空を

私は越えた