●大戸屋HD取締役11人中10人解任のニュースを見て | 尾沼社会保険労務士事務所

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「大戸屋」というと健康志向で客席が綺麗な(チョッとお洒落な)今のお店を思い浮かべる人が圧倒的に多いのでしょうが、1990年代までを知る人ならずいぶん変わったとも思ってるでしょう。客層もまるきり変わりました。

 

 

昔は池袋駅東口から明治通りを渡った銀行側の徒歩4~5分にある幅6メートルくらいの路地に面した汚い雑居ビルの1~2階を使ったチョッと狭い定食屋でした(1階で調理したものを手動のゴンドラで2階に運んでました。もちろん1階の奥でも食事は可)。都内でも山手線沿線の中という場所柄どうしても少し値段が高いけどそれでもリーズナブルで、池袋に立ち寄る(お金のない)学生や(1人暮らしと思しき)サラリーマンなどの男性客が主に寄り付く、平成の一桁あたりまではどこの駅の近くでも見かけることのできた定食屋でした。

 

 

今のように綺麗なお皿に盛りつけることもなく、調理した鉄の鍋をそのまま木の板に乗して客に出したものです。「味噌カツ定食」は私のお気に入りでした。また、2階は少し広く、大窓があるテーブル席からは路地を行き交う歩行者の姿が見え、晴れた日は間接的に光が差し込む店内でした。時折、お店の人の息づかいが感じられる生活感のあるその家庭的な雰囲気が居心地がよかったりもしたものです。

 

 

そのどこにでもあるような家族経営の定食屋がいつの間にか「株式上場」「お家騒動」、令和に入りコロワイド社による「敵対的TOB」「調理場の集約化」など見る見るうちに激変したことには驚きです。もはやそこには私の知る、昭和の面影を残した「大戸屋」の姿はありません。

 

 

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