さすがに年少のイベントだけあって、時間が短い。
写真撮影をして、体操をやって、歌を唄ってお終い。
所要時間は、おおよそ1時間30分である。
それにしても、ウチの息子はまったくやらない。
常に訝し気に周りを窺って、先生に促されても”断固拒否”である。
オイラの遺伝子を受け継いでいると思うと、それも仕方がないか。
自分の意思と無関係に周りの人間と同じことをさせられるのは、どうにも気持ちが悪い。
北朝鮮のイベントの様子や、オウム真理教のような宗教団体の行動を見ていると虫唾が走る。
社会人になってから、わずか50人程度の支店の中で、同僚達が次々に社内結婚していく現実に、「こいつら大丈夫か?」と本気で思ったものだ。
思考を止められた人間の集団。
危険な集団。
イベント終了の最後に、担任の先生が園児を集めて締めくくりの話をする。
息子はその間も、一人突っ立って、両手を半ズボンに突っ込み、周りに群がって我が子の写真やらビデオの撮影に必至の大人たちを観察していた。
ハハ。
とりあえずは、それで十分だよ。
そうやって周りの人間達の行動を観察し、学んでいきなさい。
そして、自分の取るべき行動を考えられる人間に成長しなさい。
でも、先生の話は聞けよ(笑)。
誰かの指図に従って、みんなと同じ様に行動できる子が良い子で、できない子はダメな子。
なんとなく、醸成されるそんな空気にビビる必要などない。
大切なことは、他人の自由、意思をしっかり尊重し、自分の意思でやったことには責任をとること。
それができれば、咎められることなど何も無い。
お前は自由な存在でいいんだ。