①2003年以降に東京芝2400m(良)で行われた18頭立てのレース


該当レース数は129レース。


1番人気の成績は、勝率=28.4%、連対率=50.4%、複勝率=67.4%となっており、連軸としての信頼度が比較的高いレース条件となっている。


1着馬の最低人気は12番人気(2頭)、2着馬の最低人気は15番人気、3着馬の最低人気は13番人気(5頭)となっており、3連複や3連単の馬券を買う場合には、お楽しみの低人気馬を混ぜて楽しむことが可能なレース条件である。


脚質傾向は以下の通りであり、1着馬の約半数は中団ポジションから競馬を進めた馬となっている。


1着馬 逃げ=16、先行=33、中団=64、後方=17

2着馬 逃げ=8、先行=44、中団=56、後方=19、マクリ=1

3着馬 逃げ=11、先行=45、中団=50、後方=25


また、上がり3F時計=1位の馬の成績は、勝率=36.2%、連対率=59.9%、複勝率=76.3%となっており、末脚の破壊力は馬のチョイスに重要なポイントとなる。


枠順傾向に関しては、馬券に絡んだ馬の数(勝率、連対率、複勝率)に着目すると一見内の方が有利に見えるが、複勝回収値が100を超えている馬番は10、14、16であり、むしろ穴馬の一発を狙うなら外枠の馬に妙味があるといえる。



②2003年以降に行われたジャパンカップ


馬場コンディションについては、2003年のみが「重」となっており、それ以外の年は良馬場で行われている。


1着馬の人気順は、1(3頭)、3、4、5、9番人気、2着馬の人気順は1、2(3頭)、4、5(2頭)番人気、3着馬の人気順は、1(3頭)、2、3、6、7番人気となっており、大きな波乱傾向にはない。


脚質傾向については、馬券の対象となった全21頭の内訳が逃げ=1、先行=7、中団=9、後方=4となっているほか、上がり3F時計3位以内の馬が16頭を占めており、好位から末脚を使えるタイプを中心に馬券を組み立てることが賢明といえる。



③結論


メイショウベルーガを狙う。


今年のジャパンカップで最大のポイントになるのは”ペース”であろう。

メンバーが一流馬で構成されているのは一目瞭然であり、どの馬にとって有利な展開で運ぶのかどうかが結果に大きく左右すると考える。


専門家の予想は、大方がスローペースを見込んでいるが、果たしてそうなるだろうか?

シューティングスターは疑問の余地を持っている。


18頭中12頭のヤネが外国人のこのレース。

外国人騎手が大挙して日本の短期免許を求めて来日していることからも分かる通り、彼らの狙いは円高で自国通貨換算の手取りが大きく膨らむ”Yen-Money"である。

欧州、米国の不況を考えれば、はるばる海を越えてでも一発を狙いに来るインセンティブは大きい。


そんな金にギラギラ目を輝かせているハンターの群れが、果たして”スローの直線ヨーイドン”などという展開にみすみす持ち込むだろうか。

むしろ、このメンバー構成を見ても”スロー”を決め込む日本人競馬記者たちの”平和ボケ”した思考に、日本人の危機意識のなさを痛感させられる。



メイショウベルーガは、エリザベス女王杯で外国馬スノーフェアリーに完敗の2着。

それでもアパパネを危なげなく退けたのだから、やはり日本馬の中ではトップクラスの実力を有していると考えて良いだろう。

また、元気がいいのは良かったのだが、馬体重は更に4キロ増えて508キロ。

切れ味信条の馬だけに、体重増が歓迎要素でなかったのも確かだ。


東京コースは2009年5月の府中ステークス以来となるが、過去3度の経験の中で、いずれもメンバー最速の上がり3F33秒台の末脚を繰り出している。

坂路調教を見ても分かる通り、フレンチデピュティ産駒らしい前脚を掻きこむパワフルなフットワークは、むしろ坂のある東京コースでこそ破壊力を示すと思っている。

距離適性を考えても、東京2400mはこの馬のパフォーマンスを示すのにベストの舞台ではないだろうか。


グリーンチャンネルの「トレセンレポート」で、池添騎手も「あまり人気はしていないようだが、見返してやりたい気持ちがある。」とコメントしている。

先に激しい戦いを繰り広げ始めた内の各馬を尻目に、虎視眈々と勝機を覗っていたメイショウベルーガが大外一気の差しを決めてくれることを見込む。


今年の大河ドラマは、外国から植民地化されそうになっていた日本を守ろうとした坂本龍馬が主役。

世相馬券といえば有馬記念ではあるが、”日本人、池添謙一”に「そう簡単に金は外国に渡さないぞ」というところを見せて欲しいところだ。


②のレース傾向から、11番人気馬が勝てば9番人気で優勝したスクリーンヒーローを上回る快挙となる。

分の悪い勝負には違いないが、少なくとも9番人気馬が優勝した事例があることは事実である。

坂本龍馬もいい女に助けられながら大仕事をやってきたではないですか!


一足先に悲しい最終回を迎えてしまうことのないことを祈っている。



東京10R


単勝 13


複勝 13


馬単 ボックス 13、14、16


ワイド 流し 13 - 14、16