日本からもエスポワールシチーが参戦した今年のブリーダーズカップ。
現地ではゼニヤッタの20連勝を期待するファンで物凄い盛り上がりを見せていた。
さながら、ディープインパクトに沸いた日本を彷彿とさせる。
残念ながら、エスポワールシチーは最後の直線を向いて早々に手応えをなくして失速。
最後方から追い込んだゼニヤッタも、頭程度届かず2着に敗れた。
印象的だったのは、レース後の、血の気を失ったゼニヤッタのオーナー夫婦の呆然とした表情と、鞍上スミスの「これが競馬だ」のひとこと。
デジタル化された様々な情報を容易に入手できる便利な時代でもあり、ついつい競馬予想もテレビゲーム感覚になりがちになってしまう。
多くの人は、一生懸に命働いて稼いだ給料の限られた小遣いで馬券を楽しんでいるはずだ。
競馬の本質が、たかだか数分の“なまもの”の競争であることは、改めて認識しておきたい。