①2000年以降に京都芝・外回り3000mで行われたレース
該当レース数は25レースのみ。
1番人気の成績は勝率=24.0%、連対率=40.0%、複勝率=64.0%とあまり信頼度が高くない。
1着馬全25頭の脚質別の内訳としては、逃げ=1、先行=11、中団=9、後方=2、マクリ=2となっており、極端な脚質には向いていない。
上がり3F時計1位の馬の成績は、勝率=48.1%、連対率=74.1%、複勝率=85.2%となっており、”末脚が切れてスタミナのある馬”が馬券に絡む可能性が極めて高いレース条件といえる。
②2000年以降に行われた菊花賞
馬場状態については、全て良馬場で行なわれている。
1着馬の人気順は、1番人気=2頭、2番人気、4番人気、5番人気、6番人気、8番人気=3頭、10番人気=1頭となっており、2着馬については、15番人気、16番人気の馬が1頭ずつ該当しており、波乱含みのレースとなっている。
因みに、該当期間で1番人気に応えて優勝したのは、ディープインパクトとオウケンブルースリの2頭である。
脚質傾向としては、逃げ馬と後方馬がそれぞれ2着と3着に1頭ずつ該当している(合計4頭が馬券の対象)のみであり、極端な脚質の馬には不利なレース条件といえる。
上がり3F時計1位の馬の成績は、勝率=30.0%、連対率=70.0%、複勝率=80.0%となっており、連軸、馬券圏内の軸としての信頼度がかなり高い。
尚、馬券対象となった30頭の4角位置は、24頭が7番手以内となっており、外回りコースとはいえ直線勝負の馬は狙いづらい。
1着馬の前走着順は10頭中9頭が5着以内である一方、2着馬については2頭が10着以下、3着馬については4頭が6~9着となっており、馬券の種類によっては前走着順に目を瞑ることも可能といえる。
③結論
トウカイメロディ、ローズキングダム、ヒルノダムールを互角と考える。
今年の菊花賞について、血統面と能力のバランスから穴馬候補となる馬は不在とみている。
能力、血統、脚質を素直に評価して馬券戦略を組み立てたい。
トウカイメロディは何といっても脚質が魅力。
先行して最後にしっかり脚を使えることが、このレース条件で何よりも他馬に対してアドバンテージとなる。
2009年春の天皇賞馬(今年は2着)マイネルキッツと同じチーフベアハート産駒であり、血統面からも信頼できる。
古馬相手に3連勝した実績からも能力は高い。
ローズキングダムの能力が極めて高いことは認めるが、この馬の最大の不確定要素が血統面。
3000mまで伸びてどうなるかは未知としか言いようがない。
馬券圏内の軸(ともに3着以内)としてはこの2頭で勝負になる。
ヒルノダムールは1番ゲートからの発馬が鍵だ。
出遅れて後方からの競馬となれば、大外をぶん回すしかなかろう。この場合、前方に位置するトウカイメロディとローズキングダムを差し切ることは至難の業と考える。
但し、発馬を決めて中団での競馬が適えば、優勝も可能な逸材と見ている。
京都11R
馬単 フォーメーション 1着 10、15 ⇒ 2着 10、15、1
3連単 ボックス 1、10、15