菊花賞といえば長距離血統がものをいうレース。
そこで、菊花賞の馬券戦略を考える前に、長距離適性のある種牡馬について調査を行おう。
2009年1月1日以降、芝2400m以上のレースで1~3着となった馬は653頭が該当する。
尚、同一馬の重複を含めてカウントしている。
①3~5歳の世代別、種牡馬別に分析してみる。
【現3歳世代】
該当馬は全部で119頭。
上位5頭の種牡馬ランキングは以下の通り。
キングカメハメハ 12頭 代表産駒=アパパネ(母父=Salt Lake)
ジャングルポケット 9頭 現・オープン馬の該当なし
ダンスインザダーク 9頭 現・オープン馬の該当なし
ゼンノロブロイ 8頭 代表産駒=サンテミリオン(母父=Last Tycoon)
オペラハウス 5頭 現・オープン馬の該当なし
【現4歳世代】
該当馬は全部で214頭。
上位5頭の種牡馬ランキングは以下の通り。
マンハッタンカフェ 19頭 代表産駒=レッドディザイア(母父=Caerleon)
メイショウドンタク(母父=Machiavellian)
ステイゴールド 18頭 代表産駒=ジャミール(母父=Sadler's Wells)
キングカメハメハ 17頭 現・オープン馬の該当なし
ダンスインザダーク 17頭 代表産駒=フォゲッタブル(母父=トニービン)
ジャングルポケット 17頭 現・オープン馬の該当なし
【現5歳世代】
該当馬は全部で169頭。
上位5頭の種牡馬ランキングは以下の通り。
シンボリクリスエス 15頭 代表産駒=モンテクリスエス(母父=Last Tycoon)
アグネスタキオン 11頭 代表産駒=コパノジングー(母父=トニービン)
グラスワンダー 9頭 代表産駒=アーネストリー(母父=トニービン)
ステイゴールド 8頭 代表産駒=トウショウウェイヴ(母父=ニッポーテオー)
マンハッタンカフェ 8頭 現・オープン馬の該当なし
②結論
昨年の新種牡馬産駒としてデビューしたキングカメハメハ産駒は、距離3000m以上の距離のレースでどうなるかがまだ未知数であるものの、かなり距離に融通の利く種牡馬であることが分かる。
サンデー系種牡馬については、ミスタープロスペクター系の母系、長距離適性のあるノーザンダンサー系の母系との掛け合わせでスタミナが補完されている可能性がある。
トニービンは、産駒ジャングルポケットの種牡馬成績と、ブルードメアサイアーとしての成績から、産駒にスタミナを継承する能力の高い種牡馬である可能性が高いといえる。