①2003年以降に東京芝1600m(良)で行われた16~18頭立てのレース
該当レース数は194レース。
1番人気の成績は、勝率=33.0%、連対率=49.5%、複勝率=64.4%とまずまずの成績となっている。
但し、10番人気以上の人気であれば、各人気馬がそれぞれ複勝率10%超をマークしており、人気薄が馬券に絡む可能性を相応に見込むことが必要なレース条件といえる。
脚質傾向について、1着馬194頭の内訳は、逃げ16頭、先行73頭、中団85頭、後方20頭と、どの脚質にもチャンスのあるレース条件と考えて良い。
上がり3F時計1位の馬の成績も、勝率=26.1%、連対率=43.3%、複勝率=57.6%に止まっている。
枠順に特段の傾向は見られない。
②2003年以降に行われた富士ステークス
1着馬の人気順は、1、2、3、4(2頭)、6、16番人気となっており、上位人気に支持されている馬であれば、十分に勝算を見込めるレース傾向となっている。
逆にいえば、1~3番人気馬の成績は、勝率=14.3%、連対率=23.8%、複勝率=33.3%となっているように、1~2番人気馬をあまり信用できないレースといえる。
脚質傾向としては、逃げ馬に馬券の対象となった馬はいない。
また、後方ポジションの馬については、1着馬の該当がない一方で、2着馬7頭の内3頭、3着馬7頭の内3頭を占めている。
上がり3F時計1位の馬が、勝率=10.0%、連対率=40.0%、複勝率=70.0%となっているように、確実に末脚を使って追い込んでくる馬であれば、馬券の軸として相応の狙いが立つレースといえる。
前走については、1着馬7頭の内6頭、連対馬14頭の内11頭が1600mのレースに出走している。
前走から距離延長なった馬に、連対実績はない。
③結論
1番人気馬リルダヴァルを最有力視する。
休み明けの前走大原ステークスは、準オープンとはいえ、55キロを背負って2着馬に3馬身半差の圧勝。
NHKマイルカップでは57キロを背負いながら1.31.8で走破して3着入線を果たしているように、54キロで東京のマイルを走らせれば凡走に終わることはまずあるまい。
但し、心配材料として主戦福永騎手から北村(宏)騎手への乗り替わりがある。
扱いは、3着以内の軸とするのが無難だろう。
レース条件を考えた場合に馬券に絡む可能性が高いと考えられるのが、5番人気馬のスピリタスだ。
前走の関屋記念はスローペースに掛かりながらも、1着馬からは0.2秒差の6着。
②に記載した通り、逃げ馬の連対実績がないレースだけに、今回はまず極端なスローペースにならないと見る。
2走前の湘南ステークスでは、メンバー中最速となる上がり3F33.1秒の末脚を繰り出し、1.31.7の好時計勝ち。
その湘南ステークスよりも1キロ軽い56キロでの出走となるだけに、馬券圏内に来る確率の高い1頭と考える。
東京11R
3連複 軸2頭流し 軸 5、12 - 1、2、6、7、8、9、10、13、16、17