今日はかなり激しく雨が降っていて、せっかくの休日とはいえとても外出する気にはならない。
こんな時間を利用して、道悪の馬場で気をつけておきたい種牡馬を調べてみる。
尚、対象は、2010年1月1日以降9月20日までに稍重・重・不良のコンディションで行われた芝のレースへの出走馬としており、同一馬の重複は考慮していない。
①芝1600m
キングカメハメハ産駒に注意!Kingmamboの血を侮るなかれ。
【3歳馬】
最も優秀な種牡馬は、キングカメハメハ。
1着馬14頭中5頭、1~3着以内馬40頭中7頭を占めている。
【4歳馬】
やはり、最も優秀な種牡馬はキングカメハメハ。
1着馬10頭中2頭、1~3着馬17頭中4頭を占めている。
【5歳馬】
1着馬は1頭のみで、1~3着馬は全13頭。
唯一勝った馬の父はKingmamboで、クロフネ産駒が2着2回となっている。
6歳馬以上は勝ち馬がなく3着以内も5頭のみなので特に触れない。
②芝1800~2000m
この距離になるとサンデー系も浮上。特にこの距離範囲のゼンノロブロイには注意が必要。
【3歳】
最も優秀な種牡馬はゼンノロブロイ。
1着馬47頭中5頭、1~3着馬141頭中11頭を占めている。
続くのがキングカメハメハ。
同様に、1着馬4頭、1~3着馬9頭を占めている。
【4歳以上】
優秀な種牡馬はオペラハウス(2-2-0)、マンハッタンカフェ(2-0-2)、マーベラスサンデー(1-1-2)。
③芝2200m以上
長距離では再びキングカメハメハが浮上。
ゼンノロブロイについては、むしろ”中距離専門”という距離適性が明確になった印象。
【3歳】
最も優秀な種牡馬はキングカメハメハ。1着馬18頭中4頭、1~3着馬45頭中8頭を占めている。
続いてGalileo(2-2-0)、ダンスインザダーク(1-2-1)と続いている。
ゼンノロブロイは(1-0-1)となっており、馬場適性というよりは、距離適性で脱落している印象。
【4歳以上】
あまり傾向らしい傾向はなく、対象となった1着馬8頭、1~3着馬27頭に対して、チーフベアハート(2-0-0)、ジャングルポケット(1-1-1)となっている。
④総括
全距離、前世代を対象とした場合、1着馬182等中18頭、1~3着馬540頭中37頭がキングカメハメハ産駒となっている。
上記距離別調査を通しても分かる通り、道悪レースでキングカメハメハ産駒をチェックすることは欠かさないようにしたい。
尚、2位はシンボリクリスエス産駒(9-6-4)となっている。
距離別には、より成績のいい種牡馬がいるものの、どの距離でも常に上位にランクされていることの証であり、”巧者”というほど強調はできないものの、”下手”ではない(どちらかというと上手)種牡馬であることは認識しておきたい。
また、1600m以上の距離別調査で顔を出していないサクラバクシンオーが(8-7-3)となっており、同馬は馬場状態に左右されない短距離巧者の種牡馬と考えて良いだろう。