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かつて人は、このトーテムポールの頂上に亡くなった祖先の亡き骸(なきがら)を置き、生き続ける者を守ってくれる様、祈った。
遺体は、舞い落ちた一粒の種に栄養を与え、やがてその種が大きな木となって人々を守り続ける。
それは、形が永久に残ることを期待する”石”の文化とは違って、朽ちながら輪廻していく”木"の文化だった。
かつて人は、このトーテムポールの頂上に亡くなった祖先の亡き骸(なきがら)を置き、生き続ける者を守ってくれる様、祈った。
遺体は、舞い落ちた一粒の種に栄養を与え、やがてその種が大きな木となって人々を守り続ける。
それは、形が永久に残ることを期待する”石”の文化とは違って、朽ちながら輪廻していく”木"の文化だった。

星野道夫
1952年、日本生まれ。写真家、探検家、詩人。
1996年9月に共にアラスカの大自然を旅しようと計画していた星野道夫が、8月8日、ロシアのカムチャッカで、ブラウン・ベアに襲われてなくなった。(日本のテレビ番組のための撮影中のことだった。)アラスカに移り住んで20年、マイナス40度の氷河地帯にたったひとりで一ヶ月半もキャンプを張り、天空の音楽、“オーロラ”の写 真を撮り、何万年もの間この極北の地で続けられている、鯨、狼、熊、カリブーなど動物たちの営みを撮り続けてきた彼の写 真はすでに世界的に高い評価を受けていた。彼の眼差しの中に、個体の死を越え、種の違いを越えて連綿と続く、大いなる命、悠久の命への畏怖と愛があったからだ。その彼の眼差しが最近はこの極北の地に生き続ける人々に注がれるようになっていた。ネイティブの古老達が語り伝える神話の中には、人間が宇宙的スケールで動いている大自然の営みと調和して生きてゆくための様々な叡智が秘められている。その事に気づいた星野は、20世紀末の技術文明の中に生きる私達が、そこから何を学び、未来の世代に何を伝えてゆくべきかを探す旅を始めていた。「アラスカが今後どうなってゆくかは、20世紀末に残された人類の最後の期末試験のような気がする」というのが星野の口癖だった。【当ブログの運営】
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*龍村仁事務所の了承の元、運営させて頂いています
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