新しく会った人は、思っていた以上に真面目な人だった。
自分の生活があって、勉強も続けている。
だから支援が必要だということも、曖昧にせず話してくれた。
条件についても、かなりはっきりしていた。
正直、最初に考えていた金額より高かった。
こちらの考えも一度は伝えたけれど、彼女は静かに、
「私はこう考えています」
と、自分の希望を話した。
押しつけるような言い方ではなかった。
高圧的でもないし、払ってもらって当然という感じでもない。
ただ、自分の事情と考えを正直に伝えてくれた。
だから、その条件を受け入れた。
値切られるのは好きではない。
仕事でも、簡単に「安くしてほしい」と言われると嫌な気持ちになる。
相手が決めた金額には、その人なりの事情や考えがある。
自分がされて嫌なことを、相手にはしたくない。
条件が合わなければ、会わなければいい。
それでも会いたいと思うなら、受け入れる。
値段を下げてもらってまで会う関係は、自分には合わない。
彼女は、
「助けてもらえたらうれしい」
「お互いに無理のない範囲で、心地よい時間を過ごしたい」
と言った。
条件ははっきりしているのに、不思議と嫌味がなかった。
たぶん、金額だけを見ていたわけではない。
その条件を、彼女がどんな表情で、どんな言葉で伝えるのか。
そこを見ていたのだと思う。