心機一転、新生キングギドラ
前回の昭和キングギドラに続き、今回は平成以降のキングギドラのお話である。
昭和までのキングギドラは宇宙からやってきた怪獣だった。
平成に入ってからのVSシリーズに登場したキングギドラはそのあたりの設定も変わって、未来人の手によって作られた怪獣になっている。
作り方はとっても簡単である。
まず、未来から連れてきた人工生物のペット3匹を用意する。
次に、タイムマシンで過去に移動。
移動した過去のとある島にペットを放置する。
すると、その島で行われた核実験の影響で3匹は融合し、三つ首の怪獣キングギドラになるのだ。
未来のペットとかタイムマシンとか、SF的要素はあるが、肝心なところは核任せというわりと雑な作り方である。
そもそも、核実験に巻き込まれただけで怪獣化するわけがないだろ!と思うかもしれないが、それはゴジラ映画のお約束だ。
ゴジラだって核の影響で怪獣化しているし、カメやイカ、カマキリにクモなんかも放射性物質のせいで怪獣になっている。
さて、そんな流れで誕生した平成生まれのキングギドラがこれだ。
いやあ、良い。
年齢的に直撃世代である僕としては、やっぱり平成VSシリーズのキングギドラが大好きだ。
この、いかにも悪役な面構えがいい。
こんな顔のやつがコンビニの前にいたら入るのをためらってしまうだろう。
昭和のキングギドラは首や翼の細やかな操演がカッコいいが、デザイン面では僅差でVSギドラのほうが好きだ。
負けても起きる、起きても負ける
さてこのキングギドラ、未来人に操られて順調に街を破壊、ゴジラとの戦闘も優位に進める。
が、未来人が倒されコントロールを失うと一転、ゴジラにボコボコにやられてしまう。
どうもキングギドラ君、指示をもらわないと仕事ができないタイプらしい。
なんだか急に親近感が湧いてきた。
ともかく、ゴジラによってボコられてしまったギドラ君。
翼には穴が開き、真ん中の首は熱線で吹っ飛ばされ、海の底に沈んでしまう。
しかし、それでも低体温状態で命をつないでいたキングギドラ。
23世紀の未来技術でサイボーグ化され、人類の味方として再び現代に帰ってくる。
それが、メカキングギドラである。
これっすよ。
この、生物と機械が絶妙なバランスで融合したフォルムがたまらない。
画像だとわかりにくいが、真ん中の機械化された首がガッツリメカ寄りのデザインになっているのが、残った左右の首との対比になってメリハリが感じられる。
機械化により色々装備は追加されているのだが、やはり目玉は胴体に仕込まれたマシンハンドだろう。
マシンハンドとはその名の通り、巨大なマジックハンドのような拘束器具である。
これによりゴジラの身体をがっちり掴み捕獲してしまう。
こういう、胸や腹あたりからぶっ放す系の装備というのは、最終奥義感があって非常にアツい。
後年のゴジラ映画における機龍のアブソリュートゼロや、平成ガメラのウルティメイト・プラズマなどがいい例だ。
逆に、VSシリーズのメカゴジラやモゲラが放つ腹ビームは、割とポンポン撃ってる感じがしてそこまで好きではない。
まあ、全武装を解放した弾幕攻撃がアツいのでその辺はトントンといったところだろうか。
そんな重武装をモリモリに盛ったメカキングギドラだが、マシンハンドで掴んだゴジラを何処化へ運び去ろうとする途中、ゴジラの熱線を受け墜落してしまう。
身体を機械化するという、かなりの捨て身の策に出たにもかかわらず負けてしまうあたり、悪役怪獣の宿命といったところだろうか。
いや、機械化後は正義寄りなんだけれども。
ポジションチェンジで勝ちに行く
だがそんなキングギドラ、VSシリーズ終了後の作品ではがっちり正義側の怪獣としてスクリーンに帰ってくる。
今までは悪役としての立場を考慮していたわけで、勝っていいポジションについたギドラの活躍たるや・・・。
と、続けて書いていくと非常に長い話になってしまうので、今回はここまで。
はたして、正義の怪獣キングギドラの強さはいかに。
まあ、負けるんですけどね。

