音相は、誰もが同じように感じる感性 | 日本語好きな人、寄っといで

音相は、誰もが同じように感じる感性

 「桃色」「ピンク」は意味のうえでは同じですが、「ももいろ」という音には穏やかな落ち着いたイメージがあり、「ピンク」には明るく可愛らしさのようなものを感じます。
 だから、赤ちゃんの頬は「ももいろ」というより「ピンク」という方が実感がよく伝わるし、老婆の頬は「ももいろ」という方が、より印象深く伝わるのです。
 「あか(赤)」という音には明るい音があり、「くろ(黒)」には暗く沈んだ音があり、「甘いと辛い」、「強いと弱い」、「明るいと暗い」など反対の意味をもつ語は、それぞれが相応しい表情を持っているのがわかります。


 このように私たちは、日常意思や感情を誤りなく伝えるためも、無意識的にことばの音に神経を使っているのですが、このようなことばが伝える表情はほとんど「音」によって行われるので、これを「音相」と呼んでいます。
 音相は、遠い「やまとことば」の時代から先祖代々受け継がれてきたもので、平均的な日本人が共通的に持っている感性といってよいものです。