音相理論ではなぜことばが作れないのか | 日本語好きな人、寄っといで

音相理論ではなぜことばが作れないのか

 例え話をしてみましょう。


 南の島から、見たこともない果物が届いたとします。
人々が集まってその名付けを考えます。
 ある人は、色から、ある人は形から、またある人は香りや手触りから、また神話にでてくる果物から思いめぐらせる人もいるでしょう。



 このように、ネーミングを考えるには無数といえる切り口がありますが、このような心的、内面的な営みは、人の直感力や経験や空想する能力から生まれるもので、それは人でしかできない仕事です。
 過去に、コンピューターでネーミングを作りだそうとした人がいましたが、コンピューターから、たった4音節のことばを取り出すにも、日本語には138の音節(拍)がありますから単純に計算しても138の4乗=3億6千万語がコンピューターから出てきます。そこからことばとして使えそうな語を選ぶのは人の手仕事となりますが、1人で毎日1000語づつ行っても、辛く計算しても1000年はかかってしまうのです。


 話しをするロボットの研究が今いろいろ行われていますが、一番困難と思えるのは「ことばが創作できるロボット」ではないかと私は思うのです。