音相の悪い語がナゼたくさんあるのか | 日本語好きな人、寄っといで

音相の悪い語がナゼたくさんあるのか

 先月この欄で、ことばは意味(コンセプト)との関係で音の優れたことばが生き残り、よくない方は死語となって消えてゆく傾向があることと、その選択は大衆によって行われるということを述べました。
だがそれならば、現代語には悪い語などないはずですが、現実には音相的な不良語がたくさん使われているのはなぜでしょうか。


 それは実在することばの中に誰もが良くないと感じながら、次のような事情から、死 語にできないことばがたくさんあるからです。


1、大衆が手をつけられないことばが多いため。
 企業が作るネーミングや学術上、行政上などの必要から作られたことばがこれに当た ります。これらはよくないことばと思っていても大衆が勝手に変更できないことばだ からです。


2、よりよいことばが出現しないため。
 よりよいことばが生まれないため、好きでなくて使わざるをえないことば。


3、意味や文字だけを考えて作ったことばのため。


  音への考慮などなしに、意味や文字だけで作ったことばです。
  それは漢語や外来語のほか、最近多い2つのことばの一部をくっつけただけの短絡語
 (マエ彼、デパ地下、合コン、朝シャン、ミニスカなど)などに多くみられます。
  私の経験から考えて、いま使われていることばの40%ぐらいがこれに該当しているように思うます。