ネーミングにとって「音」はなぜ大切か | 日本語好きな人、寄っといで

ネーミングにとって「音」はなぜ大切か

 ことばの音に対する現代人の感性は近年急速に発達しました。それは「チャパツ、カッコいい、かわいい、しらける、ガングロ、超、即、激辛、フェラガモ、シャネル・・・」など、大流行したことばの音相を分析するとよくわかります。
 また音相的にすぐれたことばは、メディアの力を借りてアッという間に全国に広がりますし、「E電、ビッグエッグ、ワウワウ、DIY、FIFA、JA・・・」のような音相の良くない語は、どんなに宣伝しても進んで口にする人がいないのです。
 
 現代人のこのようなことば感覚の変わりようを、ネーミングの制作者たちは見落としてはならないのです。
 これまでのネーミング作りは、意味的なものが中心で考えられていましたが、大衆の音相感覚が高度に発達した現在では、意味への工夫や配慮をどんなにしても、音の響のよくないものは相手にされない時代になっているのです。
 だがネーミングの制作現場では、音についての研究はどこでもまったく行われておりません。
 ネーミングの送り手は旧態然と意味中心で制作し、受け手の「大衆」は音の響きの良し悪しで評価をいているのです。
 このすれ違いが、多額の費用をかけながら、ヒット・ネーミングが出現しない大きな原因になってるのです。