「音相」という語の由来
真言宗を開いた空海(弘法大師)が書いた書物に「声字実相義」(しょうじじっそうぎ)というのがあります。
「声発して虚(むな)しからず、必らず物の名を表するを号して字という。名は必らす体を招く。これを実相と名づく…」
これは、事物がもっている実体とそれを表わすことばは一体のものだという「言事融即の説」を説いたものです。
声字とは記号的なことばではなく異次元の宇宙的存在エネルギーとしてのそれを指すもので、事物 がもつ実体(実相)は、音声言語(はなしことば)で代表される「ことば」によって示されると説いたものです。
「音相」は、このような背景から浮かんできたことばです。
なお、色彩学には色彩をなりたたせている要素として「明度」(色の明るさや軽さ)、「彩度」(鮮やかさ)、「色相」(色合い…色のすがた)の語が見られます。