「富士山」と「フジヤマ」の情緒の違い
日本人はこの山を「ふじさん」といい、西欧人は「フジヤマ」と言います。こういう呼び方の違いから、日本人と西欧人が富士山に対し、どんなイメージの違いを持っているかを調べるため、音相分析を行いました。
このような違いは、情緒語を比べることで捉えられます。
このような違いは、情緒語を比べることで捉えられます。
下表をご覧ください。
情緒語を比べると、どちらの語も「夢幻的、神秘的、情緒的」を捉えていますが、日本人は「フジサン」という音から「情緒感、爽やかさ、夢幻性、孤高感」をイメージし、西欧人は「フジヤマ」という音を通して「エキゾティシズム」を強く感じてはいるが、日本人が抱いている「爽やかさや孤高感」はほとんど感じていないことがわかります。
富士山と身近かに接しているわれわれと、その実感をもたない西欧人とのイメージの違いを、音相分析が正しく捉えているのがわかります。
(注)○印はポイント数が高い項、◎印はそれがとりわけ高い項、
-印はその表現をもたない項を示します。
またポイント数がどちらもゼロの項(11項)は掲載を省略しました。
「富士山とフジヤマ」の表情比較情緒語
| 情緒語 | 富士山 | フジヤマ |
| 情緒的 | ◎ | 〇 |
| 爽やかさ | 〇 | - |
| 夢幻的 | ◎ | 〇 |
| 孤高感 | 〇 | - |
| 鄙びた感じ | 〇 | 〇 |
| クラシックな感じ | 〇 | 〇 |
| エキゾティックな感じ | 〇 | ◎ |
| 神秘性 | 〇 | 〇 |
(木通)