日本語にはこんな音用慣習がある。
日本語(共通語)の主な音用慣習として次のものがあげられます。
(1)促音のあとの有声音は無声音に変わる。
(例)・ハンド・バッ(グ) → ハンド・バッ(ク)…グは有声音、クは無声音 ・ベッ(ド) → ベッ(ト) …ドは有声音、トは無声音 ・バ(グ)ダッ(ド) → バ(ク)ダッ(ト)…同上 ………
(2)促音のあとのハ行音はパ行音化する。
(例)・一発…いつ(は)つ → いっ(ぱ)つ ・雑費…ざつ(ひ) → ざっ(ぴ) ・割烹…かつ(ほ)う → かっ(ぽ)う
(3)新子音の使用を好まない。
新子音とは、近年使うようになった「ティ、トゥ、ディ、ドゥ音や、ファ行音、ヴァ行音とそれらの拗音」をいいます。 日本人には新しい音韻なだけに、これらの音は西欧的なムードやモダンなイメージで作りますが、口腔周辺の一部の筋肉が退化している日本人にこれらの音は言い難さを感じるため、使用を避けたり、日本語風に読み替える傾向があります。
(例)・ディジタル→デジタル ・ヴァイオリン→バイオリン ・ティーム→チーム ・コーフィー→コーヒー ・センティメンタル→センチメンタル
(4)曖昧母音を好まない。
日本語の標準語の母音は明白な発音をする5つの音でできており、母音と母音の中間的発音が多い「曖昧母音」がないため、それらのほとんどは日本語の母音で発音される傾向があります。
(木通)