「他援効果」とは何か
「他援効果」とは、一部の音を印象づけるため、反対方向の音をその前後に配する手法をいいます。
「他援効果」は、語の中の少数の拍のBの値(+または-)が、反対方向の拍のB値の和に比べ極度に高いときに生まれます。
例をあげてみましょう。
午後の紅茶……明るく派手な「チャ」の音を印象づけるため暗い母音を5音も前置させている。
リポビタンD…明るく活性的な「リポビタン」を印象付けるため、暗く重たい「ディー」を末尾に配している。
オロナミンC…響きの暗い有声音「オロナミン」を印象ずけるため、明るく爽やかな「シー」を最後に配している。
リンゴ ………「新鮮さや爽やかさ」を表現する「リ( ri )」を印象付けるるため、暗く重たい「ゴ」を配している。
すがすがしい …爽やかさ、清らかさを作る無声摩擦音(ス、ス、シ)の音相を印象づけるため、暗く重たい有声破裂音「ガ」を2音入れている。
キビキビ ……明るさや、活性感を作る無声破裂音「キ」を印象づけるため、暗く重たい「ビ」(有声破裂音)を2音を配している。
このほか「どくだみ茶、ウーロン茶、お~いお茶、十六茶…」など多くの例があります。
「他援効果」があるかないかをコンピュータで取り出せないか試みましたが、他援効果を作るには種々の手法があるため、不可能なことがわかりました。この種のものは人の感性にまつほかないようです。(木通)