バブル崩壊後に生まれた、あきれたネーミング
バブルがはじけた後の経済、社会の混乱期には、長年かけて積み上げた理論やルールを無視したネーミングがいろいろ出回りました。
そういう例を2つほどあげてみましょう。
1. 「読めないネーミング」???
ネーミングは人々に読ませることで、イメージを伝えたり記憶させる効果があるのですが、そんなものより「奇抜さや物珍しさ」だけあればいいという種類のものです。
L←→R
B☆KOOL
NAiyMA
L'Arc~en~Ciel ……
内部の人たちや関係者の間にはそれなりの読み方をしていたのでしょうが、ネーミングにとって何より大事な、大衆の存在を忘れた奇だけを衒(てら)った「ジコチュー的ネーミング」というほかありません。
2.「口に出して言いたくないネーミング」???
読むことはできるが「口に出しては言いたくない」という、次のようなネ-ミングです。
・ 夏だぜ!一平ちゃん
・ うししのし
・ おちてたまるか
・ 好きやねん
・ 気になるゴリラ
・ 写るんです
こんな商品名を口にだして買ってゆくお客が実際にいたのでしょうか。多分、商品名は口にせず「これください」といって買っただろうと思います。それではネーミグを作った意味は半減します。「それでもヒット商品になったのだから良いではないか」という人がいるかもしれませんが、まともな名前で出していたらもっとヒットしていただろうことは間違いないのです。
1も2も、ただ「目立てば良い」「ナウければ良い」という、無思考な投げやり感覚から生まれたもので、これらは乱世を語る象徴として、ネーミングの歴史に残ることでしょう。(木通)