読者との対話 ‥‥ 子音と母音の役割について
〔 目良卓氏とのメール対話 〕
【目良】
始めてお便りいたします。
私は国文学出身の教師です。短歌の響きに関心を持ち、ある結社で短歌を学んでいる者です
私が短歌の響きを研究し始めたのは、平成8年ころですが、短歌は口承文学ですから口に出しての美しさがなければならないと考えます。しかし、この分野には文献が少なく、西原忠毅氏「日本語母音音感の統計的研究」を中心に、母音の音感を中心に石川啄木の研究を行っております。
歌集「一握の砂」の分析を終えたので、わたしの解釈をまとめて今年、一冊の本にまとめる作業をしておりました。
ある日図書館で、先生の「音相」(プレジデント社、1990)を見つけて驚きました。私の考えていたことを、このように科学的に分析し、緻密な理論として追及されていた方がおられたとは。
そして、今回HPで「日本語の音相」を知り、それを読んで、これまでの多くの疑問を解決する方法が明らかになりました。
自著をまとめる前に、ご本を読むことができたため、響きの世界を一段深く考える自信がつきました。出版をやや遅らせてでも、さらに納得いくものにしようと思っています。まことに有難うございました。
【木通】
お便りと、長年にわたる、母音を中心にしたユニークな啄木研究の論文を拝領、深くうなずきながら拝読しました。小著がお役に立てられたとか、たいへん光栄です。
子音と母音の関係については、音相理論では次のように認識しています。
日本語に使われている音の単位(音素)は、母音5、子音21ですが、ことばのイメージは母音のほか、子音からも複雑微妙なイメージが伝わります。
母音が作るイメージは大まかで方向的で漠然としたものですが、子音が作るイメージは方向性の中にある作者の内面や情緒など、微妙なものを伝えます。
また音相論の甲類表情表にあるように、母音が持つ表情の幅が大変広いため、中のどれを取り上げるかが問題ですが、その選択も子音音素との関係や、他の子音音素との響き合いの関係で決まりますから、子音のイメージ研究はどうしても避けて通れないものになるのです。
あなたのご経験とセンスなら、それをマスターされる日は遠くないと思います。ご健闘を切にお祈りいたします。
【目良】
始めてお便りいたします。
私は国文学出身の教師です。短歌の響きに関心を持ち、ある結社で短歌を学んでいる者です
私が短歌の響きを研究し始めたのは、平成8年ころですが、短歌は口承文学ですから口に出しての美しさがなければならないと考えます。しかし、この分野には文献が少なく、西原忠毅氏「日本語母音音感の統計的研究」を中心に、母音の音感を中心に石川啄木の研究を行っております。
歌集「一握の砂」の分析を終えたので、わたしの解釈をまとめて今年、一冊の本にまとめる作業をしておりました。
ある日図書館で、先生の「音相」(プレジデント社、1990)を見つけて驚きました。私の考えていたことを、このように科学的に分析し、緻密な理論として追及されていた方がおられたとは。
そして、今回HPで「日本語の音相」を知り、それを読んで、これまでの多くの疑問を解決する方法が明らかになりました。
自著をまとめる前に、ご本を読むことができたため、響きの世界を一段深く考える自信がつきました。出版をやや遅らせてでも、さらに納得いくものにしようと思っています。まことに有難うございました。
【木通】
お便りと、長年にわたる、母音を中心にしたユニークな啄木研究の論文を拝領、深くうなずきながら拝読しました。小著がお役に立てられたとか、たいへん光栄です。
子音と母音の関係については、音相理論では次のように認識しています。
日本語に使われている音の単位(音素)は、母音5、子音21ですが、ことばのイメージは母音のほか、子音からも複雑微妙なイメージが伝わります。
母音が作るイメージは大まかで方向的で漠然としたものですが、子音が作るイメージは方向性の中にある作者の内面や情緒など、微妙なものを伝えます。
また音相論の甲類表情表にあるように、母音が持つ表情の幅が大変広いため、中のどれを取り上げるかが問題ですが、その選択も子音音素との関係や、他の子音音素との響き合いの関係で決まりますから、子音のイメージ研究はどうしても避けて通れないものになるのです。
あなたのご経験とセンスなら、それをマスターされる日は遠くないと思います。ご健闘を切にお祈りいたします。