Q&A.1 外国語の音相理論は作れますか。
Q. 外国語の音相理論は作れますか。(東京外語大、MM)
A.日本語で行ったと同じ方法で英語やドイツ語などの音相理論ができるかどうかを考えるとき、初めに考えなければならないことは、その言語で使われている音の単位、「音節(拍)」の数がどれほどあるかということです。
日本語は「あいうえお、かきくけこ」など濁音や拗音などを入れても、僅か138の拍でできていますが、英語の例で考えると拍数(音節数)は1800ぐらいあると言われたり、いや3000以上だ、人によっては1万以上という学者もいるようにまちまちです。
ことばの中で、概念として効果的に括れる「表情」の数はネガティブ語を入れても精々100そこそこですから、音節数が最低で1800以上もあると、1つ1つの音節が捉える表情はきわめて淡く、曖昧なものになってしまうからです。音相理論は、音節(拍)数が手頃な日本語にしてはじめて実現できた理論だと私は思うのです。(木通)