分析できない語と、評価の難かしい語 | 日本語好きな人、寄っといで

分析できない語と、評価の難かしい語

 音相分析を行って、どうにも評価のできない語が私の経験からみて1~2%ありますし、高度な判断や、高い分析知識がないと捉えられない語が20~40%ぐらいあるようです。
 それらは次のような語にほとんど限られているようです。 
 
1. 表情が捉えられない語の場合
 (1)意味や字形だけを中心に作られた語。
   (例)告別式、鎮魂歌、露骨、病気、激突、爆発、海峡、躍動、

     平成、天平、大正 などの年号、デッドロック、ブルドッグ…など
 (2)政治的その他、特殊な意図が中心で作られた語

   (都市の合併地名、合併社名など。)
   (例)大森区と蒲田区の合併 → 「大田区」
      更級郡と埴科郡の合併 → 「更埴(こうしょく)市」
      三菱銀行と東京銀行の合併 → 「東京三菱銀行」…など
 (3)定められた命名法で作られた語
    学名、学術用語、法名など。
 (4)数字や記号を中心に作られた語
   (例)一番町、一丁目、一号館、、A地区、B棟、BGM、NYKなど
 (5)他援効果を狙って作られた語   
    他援効果とは語中の一部の音(次の括弧内に示した音)を際立たせる

    ため、それと反対の音を前後に配する技法をいいます。
   (例)どくだみ茶(ちゃ)、オロナミンC(シー)、午後の紅茶(チャ)、
      リポビタン(リポビタン)D…


2. 高度な判断が必要な語
 (1)語自体が「あいまいさ」を意味に持つ語 
   (例)まぼろし、おもろい、悪魔、ギクシャク、しとしと、

     ほのぼの、そろそろ…
 (2) コンセプトの数が多すぎる語
    一語の中で多くのことを表現しようとすると、反対方向の表情語が

    増え、イメージが相殺しあうため表情の見えにくい語になります。
   (例)1.土地の名(都市の名)…京都、札幌、東京…など
      2.季節を表す語…夏、うづき、6月…など