落ち着いた音と明るい音 | 日本語好きな人、寄っといで

落ち着いた音と明るい音

 ことばの音声を大きく分けると、無声音有声音になります。


 無声音とは声帯を振動させずにだすパ・タ・カ・サ・ハ行音をいいます。無声音は、「現代的、健康的、軽快感、明るさ、スピード感、爽やかさ」などの表情をつくる音で、「ペプシコーラ、カルピス、コカコーラ、カプセルホテル、ポルシェ、ポカリスウエット」のようなことばの中で多く使われます。
 また、有声音とは声帯を振動させてだす無声音以外のすべての音で、「優雅、落ち着き、穏やか、豪華、奥行き感、暖かさ」などの表情をつくります。「ダイヤモンド、エレガント、ジョニーウオーカー、メロン、サントリー・オールド、ロマン」などのことばで多く見られます。 


 日本語にはアイウエオ、カキクケコなど138個の拍(音節)がありますが、使われている拍の40数%は響きの明るい無声音で、残りの50数%が暗さやマイナス方向のイメージを作る有声音で占められています。日本語が外国語に比べるとやや地味な落ち着いたことばと言われているのは、使われる子音に有声音が多いことと、1つ1つの音節の終わりに母音(有声音)がくるため、有声音の使用が目立つからのです。

(木通)