音相理論はどんなことに役立つか | 日本語好きな人、寄っといで

音相理論はどんなことに役立つか

 「音相理論」は、ことばの持つ「意味」だけでは伝わらない、ことばの周辺にある「表情」や「情緒」を体系的に捉えたうえ、それらを数量化することに成功した世界初の理論です。


 ことばの音が伝えるイメージには感覚的なものが多く含まれるため、学問的にも抽象的な認識のレベルで終わっていましたが、音相理論が出現したことで、ことばのイメージの大部分を、科学的根拠をもとに取り出せるようになりました。
 音相分析を行うと、1つ1つのことばがどんなイメージを伝えているかがわかりますから、これまで考えつかなかった発見や、新解釈や、新たな学術的取り組みなどができるようになったのです。

 音相理論はすでに創設以後、種々の活動をしていますか、今後をふくめ、どんなところで役立つものか、考えられる主なところを拾ってみました。

1 日常語や外国語や商品ネーミングなどがどんなイメージを伝えているかを、客観的根拠をもとに判断できるようになったこと。

2 詩、俳句、小説など文芸作品の中で使われているキーワードや語彙を分析すると、作品の奥にある世界や作家の内面などが鑑賞できるようになったこと。

3 文章を作るとき、その文脈にふさわしいことばを理論的に選べるようになったこと。

4 ネーミングを制作する際、多くの候補作の中から商品コンセプトに最もふさわしい音を持つものが取り出せるようになったこと。

5 企業等が多額の費用をかけて持っている未使用中の商標を分析して、商品コンセプトとの関係で将来も使用に適するものか否かを評価して、会社のリストラ策に貢献できること。

6 姓名の音相を分析することでその人の性格が判断でき、また新生児名や芸名、ペンネームなどの良否について判断できるようになったこと。

7 難音語(言いにくいことば)が発生する原因の解明や、電話販売(テレマーケティング)における語彙選択等に関する指導や、高度な対話ロボットに必要な情緒表現について具体的対策の提言が可能であること。

 
(木通)