消えてゆく語と生き残る語
散りゆく桜の花びらを見て、外国人も日本人と同よう美しいと感じるでしょうが、日本人が暮らしの中で身につけてきた 「散り行く花」 への風情や哀感とは幾らか違うものではないかと思います。 このことは、ことばの音についても言えるのです。
日本人は誰もが 「チ」 や 「ピ」 を明るく強い音に感じ、 「グ」 や 「ジョ」 を暗い音と聞く感性をもっていますし 、「迷う」 と 「さ迷う」、 「切り離す」 と 「カットする」、 「さぐる」 と 「まさぐる」 など、語音が伝えるイメージの微妙な違いを正しく聞きわけながら互いの心を伝えあっていますが、そういうことができるのは日本語で育った人たちだけが持つ感性の力といってよいでしょう。
それは、 「やまとことば」 の昔から使われてきた日常の話しことばや詩歌や逸話などから育てられたものですが、今使われている流行語やネーミングなども、それと同じ音相感覚の上でできているのです。
新語や流行語は今後も増えてゆくでしょうが、日本人に好まれない音を持つ語はやがては他の語に言い換えられたり、より良い語が出現したらあっさり捨てられるなどして長続きしないのです。
それは日本人の誰もが先祖伝来、心の奥にもっている遺伝子の働きによるものです。(木通)
日本人は誰もが 「チ」 や 「ピ」 を明るく強い音に感じ、 「グ」 や 「ジョ」 を暗い音と聞く感性をもっていますし 、「迷う」 と 「さ迷う」、 「切り離す」 と 「カットする」、 「さぐる」 と 「まさぐる」 など、語音が伝えるイメージの微妙な違いを正しく聞きわけながら互いの心を伝えあっていますが、そういうことができるのは日本語で育った人たちだけが持つ感性の力といってよいでしょう。
それは、 「やまとことば」 の昔から使われてきた日常の話しことばや詩歌や逸話などから育てられたものですが、今使われている流行語やネーミングなども、それと同じ音相感覚の上でできているのです。
新語や流行語は今後も増えてゆくでしょうが、日本人に好まれない音を持つ語はやがては他の語に言い換えられたり、より良い語が出現したらあっさり捨てられるなどして長続きしないのです。
それは日本人の誰もが先祖伝来、心の奥にもっている遺伝子の働きによるものです。(木通)