34歳の春。

当時交際していた彼、両親に挨拶にまで来てくれた彼から音信不通にされた失恋の物語です。web書籍にもなっておりますのでぜひご覧くださいませハート

信じていた彼から音信不通にされた辛い経験を経て、今は普通にフルタイムで働くワーキングママなんかをやっております。あんなに傷ついた過去の記憶も、今では遠い昔のキラキラした失恋の思い出ですスター

私の過去の痛い記憶が、同じように今、彼との関係に悩んでいる誰かの救いになれば幸いです。

 

 

 

 

 

 
 

20代後半から30代前半の恋のうち、タカシとの恋は最もロマンチックなものであったと、今だから思う。

 
 
タカシとの初めてのデートは、2009年の春、夜桜を見に行った。
 
 
金曜の仕事終わり、タカシと駅で待ち合わせて目的地へ。
 
 
いつもは皆で会っていたのが、初めて2人きりでのデートになっただけに、かなり緊張したラブラブ
 
 
タカシも、その日を楽しみにしてくれていたのか?見所なども沢山調べてきてくれていた。
 
 
 
 
タカシとはその後も何度か、2人きりでのデートを繰り返した。
 
 
ある日、駅まで送って貰った帰りにタカシに言われた。
 
 
「今、恋人は居ますか…?」
 
 
え、、、、スター
その時私は、タカシのその言葉を妙にプラスに捉えてしまった。いける!!と、思ってしまった…
 
 
「恋人は居ない。私はタカシが好き!!」
 
 
と、勢いに任せて告白
それに対するタカシの返事は…
 
 
「ありがとう、凄い嬉しい。でも自分は今、仕事が安定していなく、君に将来の事を約束してあげられるような立場ではない。でも、君と居ると楽しくて、出来ればこれからもこうやって、たまに食事に行ったりして欲しい。」
 
 
 
この時のタカシは、ちょうど転職したばかりで。仕事が安定していないと言うより、自分自身がまだ仕事に慣れていなくて余裕がない。という解釈が正しかったと思う。仕事はとてもお堅く、かつとても安定した職に就いていた。
 
 
一見、前向きに見えたこの返事だけど、
今なら分かる。
 
 
男が即答しない時はたいがい、結論を急ぎたくない理由がある。あるいは目の前のモノに対する欲求が十分高まっておらず、保留にしておきたい気持ちが強い。
 
 
そしてその結末はたいがい…あまり良い事にはならない。
都合の良い女に寝返るのがオチ。
 
 
タカシは最初から、都合の良い女を欲していたのか…??
 
 
それは、今だによく分からない。
都合の良い相手を作るのにそんな面倒なプロセスを踏みたくはないと、私は思うけれど。
恋愛みたいな駆け引きをしてドキドキしたかっただけなのかもしれない。
 
 
そんな中途半端な関係だったからこそ
タカシとの恋ほどドラマチックな恋はこれから先、生きていく中で、もう2度とないような気さえする。
 
 
タカシはいつも私に突然電話をしてきて、自分の話したい事を延々と話してた。
 
 
デートの時もそう。
ずっと、1人で自分の将来の夢や、今興味を持っている事など…延々と話していた。
 
 
私は、それをただただ聞いているのが幸せだった。
 
 
タカシとは2人きりのデート以外にも共通の友達同士で遊ぶこともあって、友達同士で遊んでる時ほどドラマが起きたっけ。
 
 
 
ある時、皆で飲んだ帰り、次の日が仕事だからと私は、皆より先に店を出て。
 
 
いつもなら送ってくれるハズのタカシが、今日は送ってくれないのかと、少しがっかりしながら駅へと急いでいた。
 
 
駅が見えてきた頃、突然、見たことのある顔をした男が私へと向かってくる。
 
 
タカシだ。
 
 
遅かったな。後から追いかけたんやけど違う道から来た?抜かしてしまったわ。
 
 
と、言われた。
まさかタカシが追いかけて来るなどとは、夢にも思っていなかったから
ただただ、びっくりして、動揺も隠せずに居た。
 
 
電車が来るまでの10分ほどの間、改札の前で少し話した。
 
 
もう電車が来るからと、壁にもたれていた体を起こして別れようとしたその瞬間。
 
 
タカシに、キスをされた…。
 
 
それが、タカシとした初めてのキスハート
本当に、一瞬の事で、驚いた。
唇に、暖かい感触だけが残っていた。
 
 
こんなの、日常生活で起こり得るモノなのか?ドラマの中だけかと思ってた…
 
 
それをきっかけに私はどんどん、彼にとっての都合の良い女へと転落していく事となったんだけど…
 
 
タカシと待ち合わせする時は大概、タカシの家の最寄駅。でも、タカシの家には招いてくれない。
 
 
電話も、いつもタカシから突然かかってくる電話を私が受けるばかりで、私から電話をする事は殆ど無い。と言うか、出来なかった…
 
 
それらが全て不安要因となって当時の私はいつも不安で。
タカシからの連絡に一喜一憂してた。
 
 
なんだか不安定だなとか、なんで私こんなに不安なんだろう?と、疑問に思ったことはたくさんあったけど。
関係に白黒つけるような事は口が裂けても聞けなかった。
 
 
 
その中途半端な関係に、タカシ自身も戸惑いを感じていたのか?
 
 
2人の関係になってから2年ほど経った冬のある日、タカシに言われた。
 
 
実家の母が癌になった。
 
 
末期ではなく、手術すれば治ると言っていたけどその一言以来、タカシと全く連絡が取れなくなった。
 
 
メールをしても、電話をしても一切リアクションが無かった。
 
 
1ヶ月ほどして、覚悟を決めて別れを受け入れるメールをした。
 
 
するとそれに対して、長文のメールが返ってきた。
 
 
私への謝罪と、実家の母の事、自分の体調が悪い事、結局のところ自分は、
これから先の人生は家庭に縛られたくはないのだと…
 
 
結局、言いたい事は最後の1行だけであって、他は全て言い訳じゃないのか??
と、今なら思うな〜。
 
 
そして、これも今だから思うこと。
不安定な恋ほど恋愛の醍醐味を感じるられる関係はないし、そんなドキドキもう1回したいラブラブラブラブ
私たち恋人?お友達??そんな、何にでも白黒はっきりつけたがっていたけど、
今はむしろグレーな関係が丁度良いな〜と、思うようになってしまったな、、てへぺろ
 
 
 
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