私は決して、亮に出逢い恋をした事に後悔はしていない。
彼は私に、沢山の「初めて」を与えてくれた人。
バーに連れて行って貰った。
お酒の楽しみ方を教えてくれた。
車の運転を教えてくれた。
両親に会ってくれた。
一緒に旅行をしてくれた。
彼の母親に会わせてくれた。
他にも沢山の、初めて を与えてくれた人。
彼と一緒だったからこそ感じられた想いも沢山ある。
20代後半から30代前半の思い出にはいつも、彼が居た。
毎年、歳を重ねる事に対してネガティブだった私に彼は、
イイ女は35過ぎてからだから、まだまだや。
と、言ってくれていた。
女のターニングポイントである、30歳になる年は特に、彼の言葉に救われた。
彼と一緒に過ごした時間は紛れもなく、幸せな時間であった。
一緒に過ごした幸せな時間だけを記憶して、良い思い出として心にしまっておこうと思う。