2014年7月
別れを覚悟した私だったが、それでもやはり、確実な答えが欲しかった。亮の言葉で、別れの決定打が欲しかった。消える事でしか別れの意思を伝えないのは卑怯だとも思った。
覚悟を決めた私は、またメールを送信した。
返事がないのは、もう会わないと言う事なのか?
別れるなら会って話しをつけます。
日曜日12時、必ず時間を作って下さい。
と、要件だけを伝える簡潔なメールを送信し、携帯を機内モードに設定した。全ての電波を遮断し、そのメールに対する返信は受付ないようにした。
亮の反応に振り回されるのは、今回だけは絶対に嫌だった。
何が難でも自分の思うやり方で答えを出すと、決めたからだ。
メールを送信したのは金曜の夜、私の予定では日曜に会う事になっている。都合が悪かったとしても調整するには充分な時間があるはず。
それでも会う事から逃げるようならその時はキッパリ、諦めようと決めた。