34歳の春。

当時交際していた彼、両親に挨拶にまで来てくれた彼から音信不通にされた失恋の物語です。web書籍にもなっておりますのでぜひご覧くださいませハート

信じていた彼から音信不通にされた辛い経験を経て、今は普通にフルタイムで働くワーキングママなんかをやっております。あんなに傷ついた過去の記憶も、今では遠い昔のキラキラした失恋の思い出ですスター

私の過去の痛い記憶が、同じように今、彼との関係に悩んでいる誰かの救いになれば幸いです。

 

 

 

 

 

 
 
 
 
2014年7月
 
別れを覚悟した私だったが、それでもやはり、確実な答えが欲しかった。亮の言葉で、別れの決定打が欲しかった。消える事でしか別れの意思を伝えないのは卑怯だとも思った。
 
 
覚悟を決めた私は、またメールを送信した。
 
 
返事がないのは、もう会わないと言う事なのか?
別れるなら会って話しをつけます。
日曜日12時、必ず時間を作って下さい。
 
 
と、要件だけを伝える簡潔なメールを送信し、携帯を機内モードに設定した。全ての電波を遮断し、そのメールに対する返信は受付ないようにした。
 
 
亮の反応に振り回されるのは、今回だけは絶対に嫌だった。
 
 
何が難でも自分の思うやり方で答えを出すと、決めたからだ。
 
 
メールを送信したのは金曜の夜、私の予定では日曜に会う事になっている。都合が悪かったとしても調整するには充分な時間があるはず。
 
 
それでも会う事から逃げるようならその時はキッパリ、諦めようと決めた。