34歳の春。

当時交際していた彼、両親に挨拶にまで来てくれた彼から音信不通にされた失恋の物語です。web書籍にもなっておりますのでぜひご覧くださいませハート

信じていた彼から音信不通にされた辛い経験を経て、今は普通にフルタイムで働くワーキングママなんかをやっております。あんなに傷ついた過去の記憶も、今では遠い昔のキラキラした失恋の思い出ですスター

私の過去の痛い記憶が、同じように今、彼との関係に悩んでいる誰かの救いになれば幸いです。

 

 

 

 

 

 
 
 
 
あの日以来、私は何もできずにただ立ち止まっていた。
亮の気持ちが、考えている事が、分からなかった。
 
 
気持ちが置き去りで立ち止まったまま、時間だけが過ぎていた。
 
 
何も出来ずに居た私だが、自分の中での答えは出ていた。
 
 
このままじゃ、終われない。
 
 
いつのタイミングがベストなのか?それはまだ分からないが、でも答えはきちんと出したかった。
 
 
5月 6月と、私達の距離が縮まる事はなく過ぎた。その間2回、亮にメールをした。内容はいつもと同じ、特に内容のないメールを。
 
 
亮は、どちらとも返事をくれた。
 
 
ただそこには、私達の距離を縮められるような展開に繋がる事は書かれていなかった。
 
 
7月に入った頃、さすがに答えを出したくなった私は、決定打を打った。
 
そろそろ会いたい。
 
と、メールを送信した。
 
 
 
しかしそのメールに返事が来る事は無かった。
 
 
これは一体…
 
 
亮は、既に別れたつもりで居るのだろうか?
 
 
メールの返信が来ない日々を数えるうち、別れを覚悟した。