34歳の春。

当時交際していた彼、両親に挨拶にまで来てくれた彼から音信不通にされた失恋の物語です。web書籍にもなっておりますのでぜひご覧くださいませハート

信じていた彼から音信不通にされた辛い経験を経て、今は普通にフルタイムで働くワーキングママなんかをやっております。あんなに傷ついた過去の記憶も、今では遠い昔のキラキラした失恋の思い出ですスター

私の過去の痛い記憶が、同じように今、彼との関係に悩んでいる誰かの救いになれば幸いです。

 

 

 

 

 

 
 
 
 
4月に入ったというのにまだまだ寒い日が続いていた。
2014年4月から世の中は、消費税が8%になっていた。
 
 
そろそろ落ち着いた頃か?と思いメールをした。
 
 
特に内容はないが、いつも送っているようなメールを送信した。
 
 
次の日、その次の日…いつもなら返信のあるタイミングはとっくに過ぎているのに、返信はない。
 
 
さすがに不安になっきた。
でも、今週は待ってみよう…
 
 
 
それでも、返信はなかった。
 
 
何故…?
どうして…??
 
 
思い当たる節は全然無かった。
ただ、あまりにも忙しく働いていたので体調でも崩したのか?
 
 
仕事中にケータイを落としてダンプに引かれた という話しを前に聞いたのをふと思い出し、事故にでも遭ったのか??と、いやな想像が頭を埋め尽くした。
 
 
 
そんな時、SNSで見たくない物を見てしまった…
 
 
亮が、仕事中に撮影した満開の桜を投稿した記事が私の目に映った。
 
 
SNS上で、私と亮は直接繋がってはいない。しかし、共通の繋がりのある友人は居る。その友人が、コメントを投稿すると私のところにも挙がってくるという仕組みになっていた。
 
 
なんで…?????
 
 
亮は、生きている。
事故にも遭っていない。
ただいつもと同じ日常を生きている…
 
 
私はその瞬間、パニックになった。
亮は、私と連絡が取れない状況に立たされているのではない。
 
 
亮は、自分の意思で私とは連絡を取らないのだ…
 
 
頭にうっすら浮かんできていた4文字が、どんどん色付いているのに目を背けたい自分が居た。