2月も月末に差し掛かると、決算や翌月の年度末の影響で、亮の仕事は多忙を極めていた。
いつも忙しく仕事をしている亮だが、この時は日付が変わる間際に帰るようになっていた。
当然、デートする時間など捻出できなくなっていた。
そんな中でも彼は、仕事から帰るタイミングでよくメールをくれていた。
地震が来た時には、大丈夫か?とか、ホワイトデーのお返しが当日に渡せなかったから、来月になるけど渡すな。といった内容をくれていたので、会えなくても私はあまり不安にはならなかった。
それに、4月には花見に行こうとも話していた。
とはいえ、会えない寂しさは募ってはいたが。
寂しさを埋めたくて、亮からのメールを毎日心待ちにするようになっていた。
早く亮に会いたい…
毎日そう考えるようになっていた。
そんな矢先、亮からメールが突然来なくなった。
3月の末だったこともあり、年度末で忙しいのか?と思ってあまり気にはしていなかったが。
4月になれば連絡がくるだろうと、のんびり構えていた。