34歳の春。

当時交際していた彼、両親に挨拶にまで来てくれた彼から音信不通にされた失恋の物語です。web書籍にもなっておりますのでぜひご覧くださいませハート

信じていた彼から音信不通にされた辛い経験を経て、今は普通にフルタイムで働くワーキングママなんかをやっております。あんなに傷ついた過去の記憶も、今では遠い昔のキラキラした失恋の思い出ですスター

私の過去の痛い記憶が、同じように今、彼との関係に悩んでいる誰かの救いになれば幸いです。

 

 

 

 

 

 
 
 
 
2月も月末に差し掛かると、決算や翌月の年度末の影響で、亮の仕事は多忙を極めていた。
いつも忙しく仕事をしている亮だが、この時は日付が変わる間際に帰るようになっていた。
 
 
当然、デートする時間など捻出できなくなっていた。
 
 
そんな中でも彼は、仕事から帰るタイミングでよくメールをくれていた。
 
 
地震が来た時には、大丈夫か?とか、ホワイトデーのお返しが当日に渡せなかったから、来月になるけど渡すな。といった内容をくれていたので、会えなくても私はあまり不安にはならなかった。
 
 
それに、4月には花見に行こうとも話していた。
 
 
とはいえ、会えない寂しさは募ってはいたが。
寂しさを埋めたくて、亮からのメールを毎日心待ちにするようになっていた。
 
 
早く亮に会いたい…
 
 
毎日そう考えるようになっていた。
 
 
 
そんな矢先、亮からメールが突然来なくなった。
3月の末だったこともあり、年度末で忙しいのか?と思ってあまり気にはしていなかったが。
4月になれば連絡がくるだろうと、のんびり構えていた。