2013年11月
クリスマスまであと1ヶ月と迫ってきた頃、亮から提案してくれた。
クリスマスだからと言う前置きはなかったし、彼はそうゆうつもりではなかったのかもしれない。
2013年12月24日は火曜日。
22日の日曜日と、23日の祝日月曜日が世間の社会人にとってはクリスマスとなる。
その2連休で亮の友人カップルと一緒に小旅行に行こうと提案してくれた。
嬉しかった。物凄く。
私は多少強引に、仕事の休みを申請した。
誘われてから当日まで、1ヶ月以上あっあた日々を指折り数えて、楽しみに過ごした。
当日はまた、朝早くに亮の家まで迎えに行き、待ち合わせ場所の場所までは亮が運転をしてくれた。
待ち合わせ場所は港町、そこで海鮮を焼いて食べ、その後でペンションへ向かった。途中、鍋の具材の買い出しをしたりして、それもまた楽しかった。
ペンションは、会社の保養施設になっていて、お客は私達だけ。完全に貸し切り状態。
私達は鍋の準備を済ませ、少し散歩する事にした。
その冬1番と言うぐらいの、特別寒い日であったが、そんな事は全く気にもならなかった。
寒い寒い と言っては亮にひっついて歩いた。
その時撮って貰った写真を何度も見ては幸せな気分になった。
その夜は4人で鍋を囲み、お酒も沢山飲んで12時も回った頃、そろそろ寝ようかとなった。
私はもちろん、亮と同じ部屋。
布団は私が、2枚ひっつけて敷いておいた。
真冬の寒い夜なのに、2人して1枚の布団に裸で包まって寝た。
亮の体温か?思い込みか…??
全然寒いと思わなかった。
翌朝保養所の掃除をした後、私達はドライブをして映画を見に行く事にした。その時流行っていた映画を見たのだが、どの映画を見るのか?なんて、私にはどうでも良かった。
映画を観ている間も、隣に居る亮を意識してはドキドキしていた。
次の日はお互い仕事だったこともあり、あまり遅くない時間に帰る事にした。亮の自宅前に車をつけ、荷物を手渡して。別れ際に、ギュっと抱きつきたかったけど…恥ずかしくて、出来なかった。
2013年のクリスマスは私にとって、それまでのどのクリスマスもよりも最高に幸せな時間となった。
もちろん、年末年始も2人で楽しく過ごした。