その日を境に私達は、いわゆる恋人同士みたいに?今仕事から帰った だとか、何でもないような事を報告し合ったりしていた。
亮は付き合いだすと案外、私の予想を裏切って何でもマメにしてくれた。
風邪を引いたと言えば 病院は行ったか?大丈夫か??と、メールや電話をくれた。
デートの約束も、不定休な私とはそもそもあまり予定が合わないのに、マメに予定を合わせて提案してくれた。
わりと自由人で、1人が好きなように見えていたのだが、良い意味で大きく期待を裏切られた。
亮は車の中やホテルなど、他人の目がない場所に行くと必ず、私に触れたがった。
手を繋ぎたい照れ隠しなのか?
私の膝や腰にすぐ手を回した。
友達で居た間は見せなかったような態度や仕草…その全てが私のテンションをどんどん上げた。
亮との関係さえハッピーなものであるのならば、他の何かが上手くいかなくても全然、気にもならなかった。
一方で、昔から知っている亮なだけに、このマメさは一時的なものである事も知っていた。
どんどん上がっていくテンションとは裏腹に、必死で冷静を保とうとしている自分も居た。