34歳の春。

当時交際していた彼、両親に挨拶にまで来てくれた彼から音信不通にされた失恋の物語です。web書籍にもなっておりますのでぜひご覧くださいませハート

信じていた彼から音信不通にされた辛い経験を経て、今は普通にフルタイムで働くワーキングママなんかをやっております。あんなに傷ついた過去の記憶も、今では遠い昔のキラキラした失恋の思い出ですスター

私の過去の痛い記憶が、同じように今、彼との関係に悩んでいる誰かの救いになれば幸いです。

 

 

 

 

 

 
 

 

 


 

 

亮が引っ越したのをきっかけに、私達は2人で会うようになった。

 


 

 

たまたま私達は地元が同じだった事もあり、地元で2人で会うのはごく自然な事だった。

 


 

 

亮が関西に居た頃はは基本的に皆で集まって遊ぶ事が多かったので、地元で2人で会うのはとても新鮮な感じがした。

 


 

 

頻繁にではなかったが、年に1度か2度ぐらい。私が帰省するタイミングで会っていた。

 


 

 

「田舎の生活は暇や~」

 


 

 

とよく言っていた亮は、いつも私に予定を合わせてくれていた。

 


 

 

車社会の田舎では、自然とドライブデートのようなカタチとなる事が多くて。

 


 

 

映画に行ったり、食事をしたり…私の厄除け詣りに付き合って貰った事もあった。

 


 

 

私と亮の家は車で1時間ぐらい離れた所にあったのだが、亮はいつも帰りは私の家まで送ってくれた。

 


 

 

亮に出会った頃の私からしたら、夢にまで見た正真正銘の、デート!! なのに、それも当時の私には、あまり特別な事ではなかった。

 


 

 

昔から知ってる地元の男友達。とは少し違うが、そんなような気持ちで居た。

 


 

 

元カノとの結婚の噂を聞いていた事もあって、亮に対する思いが復活する事はなかった。

 


 

 

元カノとの結婚の話しは具体的にどの時期の話しなのか?実際のところは詳しくは知らなかったし、気にもしていなかった。

 


 

 

そのぐらい、当時は亮に対する恋心は無くなっていた。