とりあえず、手近な建物に入って、『こんにちはー』と得意の無駄に大きな声で呼びかけます。
しばらくして、ご主人さん登場。
ご主人『お待たせしました。』
もっちい『ありがとうございます。予約しています○○と申します。よろしくお願いいたします。』
ご主人『ここ、本館ですが、今日は、いったん出ていただいて右手の別館に泊まっていただきますので、あちらへどうぞ。』
とのことで、お支払いだけを済ませて、別館へ。
1人1泊2食7560円×2をお支払いします。安い!
何やら、檜枝岐村のキャンペーンで1000円引きらしいです。狙ったわけではないのですが、ラッキーです。
いくらかプラスで牛肉料理になるらしいですが、通常メニューで十分です。
別館入り口で、レインウェアやザックカバーを干します。
ここで、ご主人からとても嬉しいお言葉がありました。
ご主人『今日は、この天気なので、お客様は、三名だけです。あとお一人様が到着されていないので、温泉は4時半まで自由に使って下さい。夕食は5時からです。6時から6時半まではまた温泉をお二人で使って下さい。お客様が少ないので。』
もっちい、長女『ありがとうございます!』
ものすごく嬉しいですが、もしかしたら、また親子でなく夫婦に見られたかも?私は嬉しいけど・・・ね。
二階にあるお部屋はシンプルな8畳。山小屋らしく、やたらと、いろんなものが干せるように釘が打ってあります。 鍵はもちろんかかりませんし、テレビも冷蔵庫もありません。でも、畳は新しく、畳のヘリに『尾瀬』と書かれています。
荷物を広げて、あっという間に、散らかってしまいます。いつものことですが、不思議ですね。
テレビがなくても、鍵はなくても、冷蔵庫がなくても、ここには温泉があります!
トイレ。使用禁止もありますが、きれいです。
退屈しないようになのか、階段の踊り場にある本棚には大量の山の雑誌がありますね。こういうのが、とても嬉しいですね。
一階には、大きな窓から尾瀬の景色を眺められる食事処があります。
売店も一階。ロビーにはちゃんと映るテレビが1台あり、山の雑誌の最新号が置かれています。
あっ、よく見ると温泉小屋やご主人、スタッフさんが掲載されています。嬉しくなって、帰り次第、即購入しましたよ。ご主人のお名前は、檜枝岐村に多い苗字のようですね。
このロビーで、夕食後にご主人からいろんなお話が聞けて、とても楽しかったです。空いている日に来たからでしょうね。ありがとうございます。
もっちい『ここの温泉は自然に湧き出しているのですか?』
ご主人『ここは国立公園だから、ボーリングはできないので、近くから自然に湧き出している温泉を温めて使っているのですよ。隣も同じですよ。尾瀬の山小屋で温泉があるのはうちと隣だけですよ。』
山にいるクマは、人間とエサが競合しないけど、里に近くにいるクマは、畑を荒らしたりするなかで、人間を『自分のエサ場を荒らすやつ』と認識するから、里のクマの方がより危険だとのことでした。クマの目撃情報は多く、夕方は危険だそうですね。
もっちい『至仏山に登ろうと思うのですが、明日の天気は雨でしょうか?雨なら滑りやすいでしょうか?』
ご主人『朝早くに出発して、尾瀬ヶ原の朝靄を見ながら登山口まで歩くのがオススメですよ。人も少ないので、景色が移り変わっていくのを眺められますよ。あっ、天気予報が変わってますよ!6時以降は曇りに変わりました。良くなるかもしれないですね。バイトの人が昨日、初めて至仏山に行ったらしいですけど、滑りやすかったと言ってましたよ。』
もっちい『ありがとうございます。明日、どうするか、天気見て考えます。』
売店には、温泉小屋グッズもたくさんあり、Tシャツを迷わず購入。昨年、富士山で迷ったあげく荷物が増えるからと買わず、後で後悔したので、もう迷いませんよ。また、富士山に登って、Tシャツを買いたいです!
長女は尾瀬ヶ原の昔話の本を二冊購入。手作り感あふれるこの本、まさかの一冊100円!
温泉は一階の廊下の奥まったところにあり、左側が女湯と女性トイレ、右側が男湯と男性トイレになっています。
本館と別館は、どちらが新しいのでしょうか?新館というネーミングならわかりやすいのですが、見た目からも判断できません。
公式ホームページを見ると、別館の方が料金が安いので、古いのでしょうか?
でも、売店も食事処、温泉も、すべて別館にあります。
本館には、いったい何があったのか、探検すれば良かったです。
さあ、まだ、あとお一人のお客さんが来る前に、温泉へと入ります。