四国には、八十八ヶ所の札所以外にもお大師様(弘法大師)ゆかりとされるお寺や史跡が数多く残っていて、「番外札所」と呼ばれてるんやけど、今回伺ったのはそんな中の1つで、「阿波富士」とも呼ばれる徳島の霊山、高越山(こうつさん)の頂上付近にある、真言宗大覚寺派のお寺「高越寺(こうつじ)」さん
県西部に向かってドライブしてると見えてくる形の綺麗な山が高越山で、そこには阿波修験道の発祥の地と言われるお寺がある…と知って以来、いつか必ず伺いたいと思っていて、今回晴れて夫=運転手の同意も得(笑)、その願いが叶った次第
何度見ても見飽きない吉野川流域の眺め
そして近づく高越山
…とその前に、「さくらcafe」さんで…
ヘルシーなランチをいただき…
いざ、山道へ(爆)
お寺は写真右上隅の赤印なんで、この画面はまだまだ序盤
当然引きで全体図を撮ったんで、実際の道は更にくねくね
そして細い…
途中、もういい加減登ったと思ったところで、十数年前に閉館した「山川少年自然の家」の建物が現れて驚愕
この施設こそ、かつて地元小中学生が、体験学習とかで泊まりに来た際、高越山山頂に向かい「おこおっつぁ~ん(=高越山)」と叫んでいた(例:帰る時→「おこおっつぁ~ん、又来るけんな~!!」)ところ
…って…。
σ(^_^;自身は昔すぎて(爆)来たかどうかの記憶もなく、娘達から聞かされて知ってただけなんやけどな(^^ゞ
当時は、何やそれ…と一笑に付してたけど、今にして思えば、あれは高越山におわす神様へのご挨拶で、それだけこのお山が昔から神聖視されていたことの証拠だったんやなぁ…と感慨深く…
つぅか…
ここまで大型バスで来てたんかいぃ~~!!
と、当時のバス運転手さん達のドライブテクにマジ尊敬の念を抱きつつまだまだ登り(^◇^;)、途中道幅も広くて見晴らしのいい箇所でちょい車を止めて、景色に癒やされたりしながら…
ランチ後約40分あまりで、やっと「船窪つつじ公園」に到着(*^。^*)
他の車と1台も出会わなくて本当に良かったぁ(^^ゞ
ここは、国の天然記念物「オンツツジ」の自生地で、その巨大古木は何十にも枝分かれして…
開花時期になると
※画像はこちらからお借りしました
それは見事な光景が見られるところ(*^。^*)
…って、今回初めて来た場所なんやけどな(爆)
なので…
σ(^_^)「シーズン中にまた来てみたいなぁ」
夫「…無理!!」
そらま、今でさえ苦労してる(当社比)のに、そんな人出(と車)の多い時期の運転なんて、絶対したぁないわなぁ……
ともあれ、展望台からの…
地元最高峰かつ同様に霊山の「剣山」(↓で一番高い山)
を含む眺めを堪能した後は、この道を…
更に車で3分…(では着かんかったけど(爆))
幸い、未舗装区間は短かったものの、ガードレールなしほぼ対向不可の道を走って、ついに!!高越寺さんの駐車場へ\(^O^)/
そしてそこから更に…
徒歩で参道へ(^_^)
一礼して結界門をくぐると、高越大権現様と三面大黒天様のお社が(*^。^*)
なお、この場に山道用の杖も用意して下さってるんで、体力に自信がない方は、是非借りられることをお勧めしますん(^_^)
(超絶自信がないのに「行けるやろ(^_^)v」で借りずにヘロヘロになったアホ→より…(爆))
道はこんな感じ(^_^)
至る所に風化した緑泥片岩の落石(^◇^;)
林間から覗く景色(*^。^*)
お薬師さま(*^。^*)に…
お地蔵さま(*^。^*)
そしてついに!!
山門が!!
ちなみに、写真撮ったりお参りしたりしつつ、ここまで約半時間やった(^^ゞ
回り込んで正面から参拝
昭和14年の火災を逃れたこの山門には素晴らしい彫刻が
って…写真ヘボすぎやけど…
仁王さま達にもご挨拶(*^。^*)
倒れないよう縄止めされてらした(^◇^;)
いよいよ境内へ
山門横には、同じく火災を逃れた鐘楼が(*^。^*)
鐘も撞かせていただいた(*^。^*)
その向かいに護摩場(*^。^*)
正面にいらっしゃるのは、もちろん役行者さま(*^。^*)
伝わるところによると、この高越寺は、天智天皇の時代に役行者さまによって開山され、その後お大師様も修行したんだそう
阿波修験道発祥のお寺と言われるのも宜なるかな、だよねん
境内から山門を(*^。^*)
錫杖塔(^_^)
中には秘鍵大師さまと沢山の小さな仏様たちが(*^。^*)
心経塔(*^。^*)
中にいらっしゃる仏様はどなたなんやろ??
護摩堂(*^。^*)
そして本堂(*^。^*)
横には天狗様が
御本尊は高越大権現様(=蔵王権現さま、らしい)と、伝お大師さま作の千手観音さま(*^。^*)
勤行次第でありがたくお参りさせていただいた
他にご祈祷受付所兼お守り等の授与所や…
無料休憩所も(*^。^*)
ちなみに御朱印は、授与所もしくは休憩所横の社務所?にお声がけすれば(授与所不在の場合)対応していただけるよん(*^。^*)(書き置きのみ)
さてさて。
お参り後は鐘楼横の参道から…
階段を登って…
高越神社へ(^_^)
結構な寂れ感が…
御祭神(^_^)
元々高越寺と一体だったものを、例の神仏判然令で分け、その際御祭神も高越大権現様から変更したんだそう
…今更言うてもしゃ~ないけど、んないらんことせんかったら、今も共に栄えてたかもしれんのに…とか思うと悲しくなるよん
…気を取り直してお詣り後、本殿左横の階段を上り…
この道を歩いて行くと
修行大師さまが
ちょい逆光すぎ…
でもって、お参り後お大師様の裏側から更に続く道を…
歩いて行くと、絶景を経て…
この標識が…
そう…この道は、高越神社(元は高越寺)の奥の院…に続く道…
けど…
軟弱な夫婦2人この下り道を見てあえなく敗退…(爆)
もし到達していれば、蔵王権現さまがお祀りされたお社等にお参りできたんやけど……ま、今回は無理せんと、機会があれば又いつか、ということで(^^ゞ
ちなみにこの奥の院周辺は、何やら古事記絡みの重要な場所なのでは!?等の説もあるみたいなんで、もっと詳しくお知りになりたい方は、ネットなどで調べてみてねん(^_-)-☆
…という訳で、再びお大師様の後ろ姿を拝して…
境内へ(*^。^*)
じっくり参拝させていたたきました、ありがとうございました
でもって帰り道で…
来るときにもお参りしたお薬師さまがいらっしゃる場所が…
行場だったと今更に気付く
周囲に十二神将さま達がいらして、鎖場もあり(^_^)
修験のお寺らしく、ここ高越寺さんには他にも色々な行場があるみたいなんで、これまた興味のある方は調べてみてねん
…以上、札所にはなってないけど、見どころ沢山のお寺「高越寺」さん、過去には地元で大きく報道された、悲しい遭難事故があったけど(あえて書きません…悪しからず)毎年大祭には柴燈護摩が行われているそうで、今も修験のお寺として親しまれているみたいですん
なので、どうかこれを読まれて、少しでも興味を持って下さった方がいらしたら、機会があれば参拝してみて下さいねん(*^。^*)
(あ…文中の表現はあくまでσ(^_^)達の体感なんで、車でのアクセス及び参道などは、運転に慣れた方、普通に体力のある方ならどうってことないレベルやと思います、念のため(^^ゞ)
…ということで。
今回もいいお参りができましたん
ではでは…
毎度毎度長々と書いたのを最後まで読んでいただいて、本当にどうもありがとうございました