あの3月以来、ディディエはよしこの部屋に頻繁に訪れるようになった。平日に訪れることもあれば、週末の始まる金曜日の晩から日曜日の午後まで一緒に過ごす。ディディエが来ると、よしこはそれまでの作業を全部ストップさせる。「僕が来たのに、君は嬉しくないの?」とディディエはいいながらよしこを背後から抱きしめ、首筋にキスし、シャツの裾から胸元へ手をいれてき、勉強はすすまないからだ。もう片方の手がやはり後ろから伸び、よしこのパンツのボタンをはずし、ファスナーを開ける。
「明後日までの課題がまだ終わってないのよ、ちょっと待って」
「大丈夫だよ。今晩は泊まれないから、僕が帰った後に君にはまだ時間がある」
ディディエの両手はすぐにそこに触れたらよしこが声を上げてしまう場所を見つける。最初はよしこは身体をかたくしているが、何度も同じ場所を撫でられているうちにまわされているディディエの腕にしがみついてしまう。かすれた声を出しながらよしこが前のめりになるときに、ディディエはソファに座り込み、よしこの背中から膝に抱いて、自分の横たわった身体によしこのそれを載せ愛撫を続ける。「今度から、僕が電話したら、君は服を脱いで待っていなよ」とディディエの言葉に、よしこは横に首を振る。
「いやなの?」
小さく声をあげながら、よしこはやはり首を横に振る。
よしこの部屋にはテレビがない。ディディエは最初、よくテレビのない部屋に住む人間がいるものだと驚いたが、この部屋にいる間はテレビを見ている時間は確かにあまりとれそうにない。食事もせず、飲み物を飲むこともなく、ずっとよしこの身体をどうしてやろうかとディディエは考える。ブラジャーをずらして小ぶりなバストを両手にし、指で乳首をつまむ。バストから片手をはずし、よしこの腹を丸く撫で回した後股間に触れる指先が冷たいほど、両腿の間は熱く、ときに汗ばんでいるのがよくわかる。
「ベッドに移ろうよ。ここじゃ、外から丸見えだから」
ディディエの言葉で気がつくと、内窓もカーテンも開いたままであった。ソファに座るディディエに後ろから抱きしめられているだけで、服は乱れ、パンツの前はだらしなく開けられていた。ちょうど、庭の向こうのアパルトマンから人が外に出てきたところである。よしこはディディエから立ち上がると、服の乱れを直しながら、カーテンを閉めた。ディディエは靴を、靴下を脱ぎ、Tシャツを放り投げ、スラックスのボタンをはずすとその場に脱ぎ捨て、ベッドのあるフロアへと上っていった。
つづく