夕方に世田谷区倫理法人会の主催で開催されたイブニングセミナー
に参加してきました。
講和者は大相撲の出羽海親方(元関脇 鷲羽山関)でした。
後7年半で(65歳)定年とおっしゃっていましたので今は57歳という
ことでしょうか…もっと若々しい。ガッチリとした、品のいい感じの
する、勝負師・格闘家とは思えない優しいオーラの方でした。
一番印象に残ったのは、名前を忘れてしまいましたが…ある力士
が、当時「巨人・大鵬・玉子焼き」とまで言われていた大鵬に勝って、
そのことで親方がほめてくれるだろうと思ったら、親方は
「勝って騒がれるようなことではいけない。
負けて騒がれるような力士になれ!」
と叱咤・激励をされたそうです・
勝つこと=当たり前
負ける=どうした!!引退か!?
くらいに思われるレベルの、勝ち続ける力士を目指しなさい。
目の前の1勝に喜んでいるようじゃいけないぞ!!
ということを伝えたかったのでしょうね。
また、親方は7人兄弟(男が4人って言っていたかな…)の6番目の
子供だったそうです。お世辞にも家は豊かとは言えず…むしろ
貧しい家庭に育ったそうです。
「貧しいのに7人も生んでくれた…両親に本当に感謝している」
「時代が時代なら6人も生んでいなかっただろうに、生んでもらえて
自分は運がいい」
「入門できるだけの体に生んでくれて感謝」
と”感謝”や”運がいい”というような言葉がたくさん出てきました。
あ~あの優しい、柔和な雰囲気って、感謝の氣持ちを心から感じて
いるから出てくる表情なのだなと思いました。
3つ上のお兄さんも相撲界を目指したそうですが、当時の入門基準
(173cm、75キロ)に身長がわずかに満たなくって、何回か入門審査
を受けることになったそうです。
「2年半」とおっしゃっていたと思いますが、碁盤で頭を叩きコブを作り
身体測定をするも受からず、迎えた2年半目に…やはり身長は足りな
かったのでしょうが、当時の九重親方がぶっとい指を身長測るバーの
下に入れて身長を測ってくれて…合格になったそうです。
九重親方ももちろん氣付かずにやったわけもないし、周りの親方衆も
当然氣付いていたけど、基準は基準としてそこは努力をしている者へ
の敬意だったのでしょうね。
すごく氣持ちが嬉しくなる話でした…やっぱり日本人っていいね!!
引退後に境川部屋に養子に入って、境川親方となったそうですが、
やはり母親が”鈴木”という家族の戸籍から息子の名前が消えること
が嫌で養子に出すのを渋ったそうです。
戸籍の上、書類上だけであっても、親の気持ちというのはそういう
ものなのですね…。親の愛情っていいなって…妙に感動しました。
こぼれ話として、九州場所に小泉首相が総理大臣杯を渡しに来た
時、博多空港から会場の福岡国際センターまで(普通タクシーだと
20分くらいかな)を信号が全部青になるので、8分で来たそうです。
そして、来る途中に連絡があって
「総理がトイレに行きたがっているので、トイレを空けておいてください」
という指令が入り、トイレを一時閉鎖したりしたこと、
秘書の方から
「総理はほうじ茶が好きです」
と暗に用意しておくようにと言われたことなども面白く話をしてくれました。
やはり一芸に秀でた方というのは、話す言葉に重みもあるし、内容も
面白い、興味深いものであるな…と感じました。
今度9月20日に自分が朝話をする際には、一芸に秀でたわけじゃない
けれど、こんな風に堂々と話ができたら…と思いました。
