こんばんは。ONSA梅本です。

また間が空いてしまいましたね(今回は17日)・・・


10月から、「作曲家や関係者を巻き込む拡散web戦略~友達の友達は友達~」として、演奏会情報を拡散するのに他人のふんどしを使うという、聞こえは悪いがやらんよりはマシな話について書いています。

今日は一旦最終回です。


■(4)SNSを活用するには?

今日は「SNSを活用するには?」です。


演奏会の情報拡散のためにFacebookやTwitter、YouTubeなんかを活用している団体は多いと思います。むしろ活用しない理由がよくわからない昨今ですね。

ということで皆さん何かしらやられているとは思うのですが、まずFacebookとTwitterに関して理解しておかないといけないのは、それぞれ利用者にとっては「友達(リアルの知り合いじゃなくても)の間のコミュニティ」であることと、「興味がある範囲の情報しかフォローしていない」ということです。

この中に入っていこうとするのは、仲良くおしゃべりしている人たちの中に「すみません、手相を見させてください」といって割って入るようなものだということを理解しておきましょう。

理解しましたか。

効果ないってわかるでしょ。誰が手相見てもらうんですか。

なのでSNSアカウント運用ってのは、ただ「来てー!ほらほらー!」っていう投稿をしているだけではダメなんです。

友達にはなれないですから(団体同士の中の人の馴れ合いは多いですがアレなんの意味があるんだろう)、いかに「興味のある範囲」の中に入るような情報を投下して、利用者各自に自発的に「こういう演奏会があるみたいだね」と発信させなければ、自分たちの身内以外にはなかなか情報が届きません。

いくつかポイントがありますが、まずは吹奏楽なら吹奏楽、フルートならフルートに興味がありそうな人にターゲットを絞ります。彼らが知りたがっているのは何か、何に興味があるのか。どんな投稿に反応するのかを考えます。

その前に、ですが、これはスマホを使って見ることを想定しています。PCでSNSを見る層もいますが、スマホでの見え方(見られ方)を考えないで闇雲に行うのは愚策です。そういう時代。

では順にポイントを見ていきます。

1. 演奏会情報の詳細

これは基本です。ハッシュタグを変えてみたりして本番までに何度も投稿しましょう。Twitterの場合は一度にすべてが入り切らないのでスレッドを使います。チケットを買わないといけない場合はさらにチケットを買うまでの心理的な障害が多いので、毎日でも投稿していいでしょう。今ではどうか知りませんが昔は「セブンヒッツ」という法則がありました。何かを買うまでに7回その情報に触れてようやく買う、という法則です。1回の演奏会情報投稿だけで「ハイ買います」っていうのは、よほどの人気公演でない限りは難しいですね。

2. 演奏会の聴きどころ

これもターゲットが欲しがっている情報です。何がウリなのか、明確にしてピンポイントで押していきましょう。あまり知られていない曲を演奏するなら曲の魅力を伝えてもいいし、ありがちな選曲なら「なぜ自分たちはこの選曲をして、その結果自分たちは何を提供できるのか」しっかり考えてみましょう。これも何回でも何種類でも投稿していい内容だと思います。

3. どうでもいい投稿はノイズでしかないのでやめる

内輪だけで盛り上がってる感を出されると部外者は「自分は部外者だ」と自覚してしまい、その後あなた方の投稿を見ることはないでしょう。「今日は○○パートにカウントダウンをお願いしました!」とか流行ってますけどアレは本当に逆効果じゃないかなと思います。「私達楽しんでまーすイエーイ」みたいなわちゃわちゃした投稿にどんなプロモーション効果があるのか、今一度考え直した方が良さそうです。団体のアカウントで中の人がいきなり興味本位でネタツイートをリツイートしたり、よくわからないハッシュタグに乗っかったりするのも危険です。中の人の管理はとても重要です。

4. 動画を使う

SNSにおける動画の重要性は日に日に高まっています。スマホで動画が撮影出来る時代なので、動画コンテンツを増やしましょう。いくつか方法があります。

4-a. 各SNS独自の動画投稿

YouTubeなどにリンクを飛ばすのではなく、動画を直接SNSに投稿する形です。基本的にはFacebookもTwitterもスキマ時間に見るものだと思うので短い動画で良いでしょう。例えば指揮者、共演者などに聴きどころを語ってもらう(意気込みは要らないと思います、頑張らない人はいないので)。部活動などであれば部長さんや選曲責任者などそれぞれの立場から「ウリ」を語ってもらうのも良いのではないでしょうか。その時に他の生徒が周りにいて「ウケる~」みたいなことを言っていると、見ている人は上述の部外者感が増すので、恥ずかしがらずにガチでソロで語る方が良いでしょう。ポイントは、あらかじめ「誰に」「何について」語ってもらうかを決めておくことです。ダラダラした語りは逆効果の可能性あり。

4-b. YouTubeの活用

過去の演奏動画が手元にあり、それが自分たちで著作権の手続きをしっかり踏んだものであれば、過去の演奏動画はYouTubeチャンネルを開設してどんどん投稿してみましょう。「演奏が下手だから・・・」と思うかもしれませんが、それだったらそもそもなんで下手だとわかっていて人を呼びたがるのか、まずそこからして理由がわかりません。人を呼んで恥ずかしくない演奏会をするつもりなら過去の演奏をアップロードしても良いのではないでしょうか。万人に好かれることはまずないので低評価がついても気にしないことです。
自分たちのウェブサイトからチャンネルにリンクするのはもちろんですが、これもSNSで展開できますので、投稿スケジュールの中に入れてみましょう。


ここまで投稿するコンテンツのポイントをまとめてみましたが、投稿にはもうひとつポイントがあって、それが「いつ投稿するか」です。

基本的には「スキマ時間でスマホを見る」と考えます。Twitterの場合は、

・通勤/通学時間帯(朝の7~8時代)

・昼休み(12時~13時)

・学校の授業が終わるタイミング、会社員が疲れて休憩を入れるタイミング(15時30分くらい?)

・だいたいの会社の終業時刻(18時)

・家に帰ってまったりしている時間帯(21時)

この5つがゴールデンタイムでしょう。予約投稿出来る機能があるならそういうのを使うのも良いのではないでしょうか。

投稿する内容を考える時間がないときはリツイートなどでも良いかもしれません。

Facebookは時系列に並びにくいので難しいのですが、毎日何かしら投稿して、とにかくたくさんシェアしてもらえるように関係者に伝えてみましょう。シェアが増えると表示される回数が爆発的に増えます。それこそこれまでに書いてきた、「関係者」の人にはFacebookページをフォローしてもらっておいて、いいねとシェアの協力を事前にお願いしておきましょう。


他にもインスタグラムも使いたいところです。素材が撮影できる環境にあればどんどん投稿してみましょう。毎日の活動報告を兼ねるのであればストーリーズを使うのも良いですし、長い動画はIGTVを使うと良いでしょう。


長くなりましたが(いつものこと)、大事なのは「友達の輪」の中にある「興味のある範囲」の中にどうやったら情報を気にかけてもらえるか、ということになります。


ただなんとなく、とか、他がやっているから、とかではなく、情報を拡散させるにあたって誰に何を届けたいのか、しっかりと考えて運用することが望ましいかと思います。

今日はこのへんで。




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https://www.goldenheartspublications.com

主に海外で自費出版をしていて日本になかなか楽譜の情報が入ってこない作曲家と契約して国内販売を行っています。他にもGolden Hearts Publications独自の出版作品もあります。「未知との遭遇」を欲している方にはピッタリのサイトです。


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